【私が唎酒師になった理由】
とうとう『ママ』への第一歩を踏み出します。
今夜から、カラクリLab.webでママをやるのです!
記念すべき日の朝です。

私が唎酒師の資格を取ったのは2018年5月。
理由は『がん』から逃げたかったことにあります。

2016年8月に夫を亡くしました。無我夢中で日々をこなし、一周忌の後、彼が二度と還らないのだという事実が、絶対感を持って襲ってきました。
時を同じくして、『目立つ』『抗がん剤をしたこともないくせに』という声が、私に届くようになりました。
ネット上に実名で晒されたこともあります。
生きることに絶望し、死んだら許してもらえるのかと思っちゃいましたよ。

それでも、私が死を選んだら、義母、我が子は苦しむ。
ギリギリの精神状態で、『がん』が『私』が全く関係ないことに没頭して無になりたいと思い、決めたのが唎酒師になることです。

唎酒師は、お酒の銘柄を当てる資格ではありません。
学びのほとんどは『日本の祭事』『世界のお酒』『日本酒が作られる行程』で、座学です。
私は大学受験並みに、数ヶ月、毎日、図書館にこもり勉強しました。

ティスティングは、そのお酒が『爽酒』『薫酒』『熟酒』『醇酒』を見分ける、劣化したものか、古酒かを見分けるためだけにやります。

唎酒師の資格を取る方は、酒蔵の方や飲食店の方がほとんどです。講座の日に仲良くなることもないくらい、休み時間も勉強する真剣さでした。

学びの中で、お酒は、祈りから始まっているもの、命を願い作られてきたことを知りました。

唎酒師を生業にする方は、お客様の様子を見て

※この人、日本酒が苦手なのに、付き合いで来たんだな
※失恋かな?
※最近、ろくに食べていないで飲んでいるんじゃないかな
※ウンチクをたれたいんだな

などを察知し提案する。
悪酔をさせない。
日本酒を好きになってもらう

これを使命にしています。

私は唎酒師の学びを通じ、教員時代、がん患者会とも通じるものを感じ、想いを持って生きて行こうと、再び顔をあげられるようになりました。

実は、私は50歳過ぎまでビールしか飲まなかったのです。
大学時代スキー部にいて、山に篭り、夜は酒盛り?
一升瓶ワインや、その頃はまだ一級酒、二級酒の世界で(実は、あれは酒造側の自己申告制だった)、信頼し自分がコントロールして酔い潰れないように出来るのがビールだと考えていたからです。

日本酒を学び、私は日本の素晴らしさを知りました。
誇りにすら思います。

ただ、唎酒師の学びは、自分が美味しいお酒を『見極める』ことだけに使っています。
ウンチクは苦手なので、語る気持ちもありません。

名前で大好きなのは
『セクスィー山本酵母』
『夜の帝王』『くどき上手』

というわけで、今日からママになります。
私は二日酔いになったり、訳が分からなくなったりしません。
お酒が大好きだから、お酒を作ってくれた人に感謝して、楽しく飲むことをモットーにしています。

今日からweb開催に挑戦していくカラクリLab.

楽しい時間をお約束します。
メイクバッチリ、服を着て
お待ちしています。

★70分程度での入れ替え制。
それぞれ10名限定。
①20時から
②21時半から

↓リンク先よりお申し込みください。

毎週2回、オープンするらしい。
谷島 雄一郎 (Yuichiro Yajima)マスターに認められたら、正式にママになれるのかなぁ。知らんけど。