明日は今年初の胃がんセミナーで、太田先生にお話していただきます。
ここには深い想いがあります。

太田先生との出会いは、まさに、このFacebookでした。
希望の会が正式にスタートした2015年3月、私たち夫婦は再び絶望の中にいました。
手術への一縷の望みをかけた挑戦が叶いそうになった時、夫に骨転移がみつかりました。
それは、残りの日々をどう過ごすのかに向き合わざるを得ないことを意味していました。

途方に暮れ、神様をも恨んだ私は、Facebookの中にあるグループを見つけて、悲嘆を吐き出していました。

その主催者であった谷野先生は、面識もない私たちに会いに来てくれ、国立がん研究センターの若尾先生にも繋げてくださいました。

そして、そのグループのメンバーであった太田先生が、これまた面識のない私たちに連絡をくださり、夫を診てくださることになり、緩和ケア外来の林先生にも繋げてくださったのです。

このことがなかったら、その後の私たちの日々は全く違っていました。

太田先生にセミナーをしていただくのは明日が2回目なのですが、実は前回のセミナーの日に夫が危篤になり明け方に旅立ったので、私たち夫婦が参加できなかった唯一のセミナーとなっています。

ここ数年、私はFacebookの使い方への不理解から、様々なことをやらかしてきました。
人を傷つけたり、自らも疲れたり、アホでした。
でも、Facebookにより救われてもきました。

もし、今、過去に戻れて選べるなら、私は夫を喪わない道を選びます。
でも、それはあり得ないので、自分の身に起きたことを、自分なりに落とし込んでいかなくてはなりません。

それを見守り、支えてくださった医療者の方々がいたから、受け止めて行こうとしているのだと思います。

患者会は、仲間の旅立ちを見たり、すがるような想いに応えられないこともあり、存在の意味を考えてしまうこともありますが、
厳しい現実に向き合わざるを得ない方々を見守り支えてくれる医療者の存在を知ってもらうことは、患者会が出来ることなのかなと思っています。

明日のセミナーも、そんな機会になりますように。