このところ、著名な方の訃報が相次いでいます。
医療は進歩していますが、「がん」と言われた時、どの人も命を、人生を、家族のことを
考えたのだろうと思い、その日々を思うと胸がつまります。

夫が胃がんになるまでは、胃がんは切除すれば治るのだと漠然と思っていました。
夫を通じて、切除不適応ということがあることを知りました。

他に転移がなく、切除可能であれば、胃がんの予後は良好であることは、先日の
国立がん研究センターの発表にも表れていました。
今は、切除の方法も、開腹だけではなく、腹腔鏡、ロボット手術(ダヴィンチ)と様々あります。

切除不適応の場合は、化学療法をします。
術前化学療法といって、抗がん剤で手術を目指すものもあります。

胃がんでも、免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬など、今までの抗がん剤とは違う働きをするものが承認されてきており、いつか、がんを克服する日を目指して、研究が進んでいることも感じています。

胃がんは年齢を重ねて発症するのではなく、若い命が旅立ってしまう例もあります。
スキルス胃がんに限らず、若い人の身にも起こりうることなのです。

ただ、心身の疲労が関係する胃の不調もあるために、不調を感じても、がんを疑わずに
様子をみてしまうケースも多いのです。
胃薬は市販で手に入りやすく、その種類も多いことも、様子見をしてしまうことに繋がりやすいのかもしれません。

がんは国民のふたりにひとりが罹患すると言われており、誰にでも起こりうることは事実です。

夫を胃がんで喪ったということは、私の身に起きた事実。
その立場で何ができるのかを考えて、行動していくことが、私に出来ること。

先日来、お知らせしている胃がんセミナーに、日を追うごとに、お申込み数が増えていることを知りました。

9月1日の越谷レイクタウンでのグリーンルーペプロジェクトでも、買い物途中の方が
多く足を止めていました。
がんとは関係ないと思っている方は少ないのだと思います。

告知を受けて、真っ白になっている頭では、冷静な理解、選択はとても難しいのです。
世に溢れる情報に飛びつき、溺れてしまった経験をした私に出来ることは
【知る】場所を作ることだと思っています。

医学は日進月歩です。
このような機会にお力添えをいただける方が増えていることに感謝し、私もしっかり学びたいと思っています。

9月24日のセミナーは、突然、参加できるようになっても、その場で対応いたします。
申し込んでいたのに、突然、行けなくなることもあると思いますが、それも大丈夫です。
椅子や、配布物の用意のために、参加の方の数を把握したいと思い、お申込みフォームを設けています。

セミナーの詳細など、以下よりご覧ください。
セミナーについて

※尚、このようなセミナーを、希望の会は、毎月主催していきます。
10月には岡山で、【食べる】こと【緩和ケア】についてのセミナー
10月下旬には、大阪で、胃がんセミナーの開催予定です。