2005年06月08日(水)(その2)

 

   しかし大抵のことが時間の経過と共に風化して行くのだなぁと痛感せざるを得ない・・・クソオヤジもそうだしJR福知山線も営業再開するらしい・・・もうあれから40日以上経ってしまったのだ。

 

   思えば今年はいろいろあり過ぎて、世も末かという状況だ。でもその一つ一つが見事に我が頭の中で風化しつつある。

   自分の頭がどこかおかしいのであろうか・・・

 

   久し振りに触れた椎名節に今はドップリ浸っている。やっぱりここが一番落ち着く。どうにも捨て難い世界である。導いてくれた藤井君に改めて感謝である。氏の本の中でやたらに航海記物の話が出てくる。

 

   海にあまり縁のない山間部育ちの自分だが、大分勤務時海に接して以来急に一気に身近な存在となって来た。少々手遅れ気味ではあるけれど、椎名氏に教えられた「海もの」の本を読み漁ってみようかという気になっている。

 

   取り敢えず憧れとしては小笠原か八丈か石垣か、とにかく行ってみたいと真剣に思い始めている。

 

   ワタがウィンドサーフィンにハマっているようだし、二人で行ってみたい気もする。自分は限りなくデカい獲物を目指し、ワタはサーフボードでひっくり返るという図式である。

 

   一度ワタがまだ小さい頃に一緒に海に入ったことがあったが、とても奴は泳げそうには見えなかった。

   足が着かない沖に誘ってみたら、猛然としがみついてきたのだった・・・そいつがいっちょ前にサーフィンである・・・変われば変わるものである。

 

   福津の海で一度だけワタのウェットスーツを借りて一緒にサーフボードに乗ってみたことがある。

   折悪しく当時太めだった自分は、ワタの小さめのウェットスーツを借りて、背中のぜい肉を幾重にも折りたたむように無理やり着用したのだった。

 

   結果として、サーフボードから海に放り出された自分は、余りの圧迫感と息苦しさに耐えられなくなり危うく溺れかけたのだった・・・それほどにサイズの小さなウェットスーツだったのである。

   近くに岩場もあって、まさしく死ぬ思いで命からがら砂浜のある岸辺に流れ着いたのだった。
(椎名ワールド)