2005年05月08日(日)

 

 延長番の日曜日、今日のロイホは何だかとても混み合っている。まだ開店後15分と言うところなのにどうしたことか・・・

 今日はさほどゆっくりもしていられない。10時前には入店しなければならないのが延長番である。

 

 村上龍の「半島を出よ」上巻を読了。少々北の実力を過大評価し過ぎじゃないいかとも思ったが、まぁ十分あり得る話と言う気はする。

 今の日本じゃ対応の遅さはあんなものだろう。庶民の意識も又あんな程度であろうし、ほぼ現実どおりとみた。

 

 九州が独立するというのはなかなかに突拍子も無いが、とにかく無抵抗でシレッと現実を受け入れてしまうという精神構造はあり得ると思わざるを得ない。ムカつく現実だ・・・

 

 村上氏は一歳年上だった・・・何でも穏便に済ませてしまおうとする純日本人的な現実を的確に表現している・・・

 舞台が福岡と言うのも生々しい。雁ノ巣の飛行場跡地に北の旧式ソ連製輸送機が降り立つという風景も有に想像できるし・・・

 

 それを何かのイベントと勘違いするお気楽日本人の様子もまたリアルであった。欧米各国が日本の国内問題だと無視する構えというのもそのまま現実と思えた。

 誰も日本のことなど真剣に心配などする筈無いのである。設定では民主党が政権を握っている。多分2011年頃はそうなのかもしれぬ・・・

 

 そして、何もできないでオロオロし居るだけである。北の軍人から見た日本人はまさしく歯ごたえの無い羊みたいな奴と映る・・・それが紛れもない実態なのである。

あと7~8年待たずとも今現在が既にそのヤワな国民性なのである。

 

 未だ下巻に至っても居ないが、どう展開して行くのか楽しみでもあり不安でもある。目を覚ませというシグナルを村上氏は送っているのだと思う。どうにも穏やかではいられない心境だし、現実に中国は相変わらず過日の連日反日デモについての謝罪や現実に発生した損害についての賠償について頑なに拒み続けている。

 

 そして、相変わらず韓流スターをもてはやすフジテレビ・・・それに阿保面下げて乗っかるバアサン連・・・村上氏の危惧はモロに現実味を帯びた感覚なのである。

 

 余りにも無防備で平和ボケし過ぎな日本の現状である。
(半島を出よ・・)