ZIPPOの50周年記念モデルです。
コメモラティブ(Commemorative)モデルと言われています。
当時、1932年がジッポー誕生年とされていたため50年後の1982年に発売されています。
ボトムには、「1932 ZIPPO 1982 Commemorative」と入っています。
まあ、誰でも知っていることですね。
ただ、この1982年のコメモラティブモデルから、今では普通となった3つの新たな発展があります
・ダイアゴナルライン
・ソリッドブラス
・バルガガール
分かりますでしょうか。。。一緒に確認して、ノスタルジックを味わいましょう。。
ダイアゴナルライン
ダイアゴナルラインとは、ジッポーの右上と左下に斜めに入っている飾り線のことです。
ダイアゴナルラインは、ジッポーが誕生した1932年(今は1933年と言われている)から1940年頃まで存在しました。
1940年頃から、コメモラティブモデル(1982年)までは、ダイアゴナルラインの入ったジッポーは存在しません
ようは、約50年の歳月を経てから復活したとなります。
左が1982年のコメモラティブモデルで右は1938年のダイアゴナルラインの入ったモデルです。
いい感じで復刻されていますね
なぜ、1940年頃まであったダイアゴナルラインがなくなったのか???
やはり、作業工程を少なくしたのではないかと思っています。(類推)
ダイアゴナルラインは、ZIPPOの両面に加工が必要なため。。
今では普通のダイアゴナルラインですが、コメモラティブモデルから復刻されたと言うことですね
ソリッドブラス
ソリッドブラス(SOLID BRASS)とは、ケースの素材である真鍮にクロムメッキを行わずそのままのモデルです。
今では、ソリッドブラスは定番でありますが、1982年より前は、素材にクロムメッキをするのが普通のジッポーでした。
コメモラティブモデル(1982年)は、素材の真鍮のままで販売されました。
今では普通となったソリッドブラスのジッポーですが、この年までは(一部の企画品等を除き)存在していませんでした
1983年からは、ソリッドブラスモデルも定番化され販売されました
ボトムに1983年の表記のあるソリッドブラス元年のジッポーには箱にもソリッドブラスと書かれています。
今では定番ですが、発売されたばかりの頃は希少で人気があったのではないかと思います。
ちなみにコメモラティブモデル(1982年)より前にソリッドブラスで作られていたジッポーもあります
今ではマルボロはソリッドブラスは普通ですが、この頃はきっと衝撃的だったのではないかと思っています。
バルガガール
バルガガール(VARGA GIRL)とは、アルベルトバルガス(Alberto Vargas)の描いたイラスト画のことです。
ZIPPO創始者のブレイスデル(Gerge G. Braisdell)は、Vargaシリーズの絵に魅了されて広告等でZIPPOガール(Windyと名付け)として販促等に使用したとのことです。(1993年コレクタブルシリーズの蓋の裏書より)
1940年前後のZIPPOの箱にはバルガガールが描かれていました。それをコメモラティブモデルの箱で再現しています。
それ以降、コレクタブルシリーズ等で、Windyとして数々のジッポーが作られています。
1993コレクタブルシリーズ
今では普通に描かれている多様なWindyですが、1982年のコメモラティブで復刻したと言うことですね
まとめ、、、
コメモラティブモデルが販売されなかったら、現在普通に販売されている、「ダイアゴナルライン」も「ソリッドブラス」も「Windy」も無かったかもしれないですね
単にコレクションするだけでも魅力的ですが、いろいろと調べてみると興味深いですね。
温故知新。。