
足りない。
時間が足りない。
これは現代人の抱える大きな問題と聞く。
SNS、サブスク、映画、食、お笑い番組、演劇、ニュース、世の中に情報やコンテンツが溢れてる。
これからはどれだけ人の時間を奪い取るかの競争になると。
先日、amazonのThe Ordinaryという音声サービスに登録してみた(無料お試し)。
早速前から気になっていた「三体」という中国のベストセラーSFを聴いているんだが、
全部で5巻あり、合計87時間あった。ふざけやがって。
冒頭から中国のタブーとされてきた文化大革命、緻密に構築されたSF世界観、繊細かつ大胆な詩的描写、
なんて面白いんだ。あと65時間もある。ふざけやがって。
昨日、魚屋さんで鯵の刺身を買い、テーブルで袋につめてたら
隣のおじいさんがおばちゃん店員を呼んで、「誰かが忘れてるよ」と
3,000円越えの豪華な寿司パックを掲げた。
店員のおばちゃんがその寿司パックを手にとり、道路へ飛び出して
「お客さーん!忘れ物ー!!」と道端で叫びまわっていた。
イヤホンしてたら見逃してたんだろうな。
僕らの日常も事件だらけ。
以下、ライブスケジュールです。事件を共有しましょう。
●5/9(月)大阪・長堀橋WAXX
『Life is tour3』
ハシグチカナデリヤ / 村上達郎 / 小豆原一朗(クオーツ星)/愁人ワークス
開場18:30/開演19:00
¥3000(ドリンク代別)
予約はこちら
配信はこちら
●5/10(火)名古屋鑪ら場『Life is tour4』
ハシグチカナデリヤ / 村上達郎 / 小豆原一朗(クオーツ星)/杉本ラララ
開場18:30/開演19:00
¥3000(ドリンク代別)
予約はこちら
配信(無料&投げ銭)はこちら
●5/17(火)池袋Adm
「LIVE in THE LIFE IKEBUKURO」
クオーツ星/tokyo lil boy/ekitai/Vanamomotic/otsu
開場18:00/開演18:30
前売¥2500+1D/当日¥3000+1D
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●5/21(土) 江古田ロックンロール以外は全部嘘
新世界ホシヲ/小豆原一朗(クオーツ星)/道太郎
開場18:30/開演19:00
2,000円+1Drink
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●5/22(日)新宿レッドクロス「NiCE PEOPLE」
the MADRAS/クオーツ星/THE 抱きしめるズ/ハイエナカー
開場18:00/開演18:30
前売り¥2.500 当日¥3.000
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●5/23(月)池袋Adm
「さよならタクヤ6DAYS」
リトルキングタクヤ(THE FREEMAN)/シャク(シャク&リハビリーズ)/小豆原一朗(クオーツ星)/ツチハシノブユキ
開場18:00/開演18:30
前売2,500+1Drink
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●6/11(土)新宿Marble※時間帯が昼から夜に変更しました。
ハシグチカナデリヤ×Marble pre.7daysで11STAGE
-ハシグチ7ELEVEN チャレンジ-STAGE9 分解豆49
ハシグチカナデリヤ/小豆原一朗(クオーツ星)/さとうしゅうさく
OA 志水亮
開場18:30/開演19:00
¥3000(ドリンク代別)
予約はこちら
配信(711円)はこちら
※魁、小豆原一朗(クオーツ星)の入れ替えににあたり、ご予約の昼公演・夜公演を変更したい方は、
お手数ですがご予約の公演をキャンセルして頂き、ご希望の公演を再度ご予約お願い致します。

●6/15(水)池袋Adm
3markets[ ]/アイビーカラー
クオーツ星(O.A)
プレイガイドe+はこちら
4/22(金)21:00〜5/1(日)21:59迄チケット受付中
●6月18日(土)-昼公演-池袋Adm
十五代目梅雨将軍2man series
「豆福将軍」
福(プピリットパロ)/小豆原一朗(クオーツ星)
開場12:00/開演12:30
前売¥2500+1D
プレイガイドe+はこちら
5月1日(日)21:59 まで
●6/19(日)大阪・京橋Arc
ハシグチカナデリヤpresents
【デリヤコレクション】
ハシグチカナデリヤ/小豆原一朗(クオーツ星)/イロマキトリドリ/モリナオフミ(フラチナリズム)/Katsu-Uda
開場17:30 開演18:00 ¥3500
ご予約はこちら
●6/20(月)藤が丘MUSIC FARM
ハシグチカナデリヤpresents
【デリヤコレクション藤が丘編】
ハシグチカナデリヤ/クオーツ星/イロマキトリドリ/モリナオフミ(フラチナリズム)
開場18:30 開園19:00 ¥3000
ご予約はこちら
●7/12(火)池袋Adm
池袋Adm 2man series "十五代目梅雨将軍"
クオーツ星
THURSDAY'S YOUTH
tokyo lil boy(O.A)
OPEN 18:30 START 19:00
前売 ¥3,000
・チケット
先行受付期間:5/13(金)21:00~5/22(日)23:59まで
e+はこちら
一般発売6/4(土)10:00〜
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あの感じ。
あの感じを欲してる
一瞬時が止まったような
死んでしまうんじゃないかってくらいに
体の内臓がギュッとつかまれたような
それは
人がすべるとこ
「人のふり見てわが身を直せ」とはよく言ったもので。
教習所で交通ルール本や教則ビデオを見せられるよりも
実際に事故現場を見た方が交通ルールの大切さが身に染みてわかるというもの。
伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスは
「そこそこ上手いバンドよりも下手くそバンドの方がインスピレーションが湧く」と言い、
ガラガラのライブハウスに酔っ払って訪れていたと聞く。
毎月のようにライブハウスですべり現場をいくつも目撃している。
誰だってこうなる可能性はあると反面教師としつつ、
あの感じをワクワクしながら欲してる自分もいる。
普段僕らの見てるお笑い番組のすべりなんてすべってない。
いらない雑な間はカットされ、笑い声を足され、編集されてエンタメとして昇華されてるし。
そもそもTVに出るくらい売れてる芸人さんのすべりは笑いの基礎体力が出来てるので安心して見れる。
知り合いの、まだ売れてない芸人さんの単独ライブを観に行ったこともある。
単独とはいえ、やはりすべる瞬間はある。しかし、そこから盛り返す瞬間がある。その盛り返した瞬間はドキュメントととして、何倍にもなって笑いが返ってくる。すると、観客の空気が「がんばれ」ムードに包まれて、「すべり」さえも武器にしていた。見事だった。
考えてみれば、お笑いライブのお客さんは笑うためにお金払って来てるので、当然笑うことに積極的なのだ。
厳しい空気の時もあるだろうし、たまたま行ったライブがそうだっただけかもしれないが。すべっても空気をどうにかする芸人の底力を生で見た。これは絶対に素人がやったら怪我する、真似の出来ないことだ。
そこにくると
ライブハウスのミュージシャンのすべり。
当然芸人よりお笑いスキルは低いし、場数も踏んでない。誰もフォロー出来ない。客もどう受け止めていいか分からない。逃げ場なし。窒息寸前。
これが生の真のすべりだ。
こういう現場に居合わせたら全員が思う。
おわった
先日のライブハウスでの一コマ。
トップバッターが50歳過ぎのおじさん弾き語り。
こなれた感じで板付きではじめ、
会場には演者以外で女性客2人くらい。
お世辞にもやりやすい雰囲気とは言えない。
一曲終わり、初めのMCで
「お姉さん、ア〇ルとか好き?」
ドーン!!
-THE WORLD-
会場全員の内臓が1ミリ上に動いたのを感じた。
50歳おじさんの本気でひきつった顔を忘れない。
かと思えば、
「次言うこと大体予想つく」パターンというのもある。
特にこのコロナ渦になってから多いのだが、
「こんな時代だからこそ…」うんぬんかんぬん。
最初の頃はよかったんだろうが、もう2年半くらいコロナ渦も続くと流石にみんな気づく。
「これはテンプレだ」
なんとなくいい雰囲気を演出するために使われてる感。その感じ
内臓にギュッとくるよね
そんな後にそこそこ良い曲くらいじゃ全然入ってこない。
しかし皮肉なことに「誰かがこんな風にすべってた」という話はすべらない話になりやすい。
こういうネタが一番打ち上げで盛り上がる。
ふと、
人生の中で一番内臓がギュッとなる感じっていつだったんだろうと思い返してみる。
それは僕が思春期真っ只中の中学生くらい。
家族で買い物してた。
(僕は思春期真っ只中だったので、早く家に帰ってNIRVANAを聴きたかった)
買い物も終え、乗りこんだエレベーターがわりと混んでた。
その状態でちょっと小太りの女性が最後に乗り込んだ。
ビーッ!
定員オーバーのブザーが鳴り、小太りの女性は入れなかった。
そのまま扉は閉まり、エレベーターは下降し再び静寂が訪れる。
そんな平和を乱す一声。
普段声の小さな父がここぞとばかりに
「失礼なエレベーターだな」
30名程いたが、当然誰も反応しなかった。
包み込む静寂。
僕の真後ろに父がいた。
マイルスデイビス、フランクザッパ、ローリングストーンズといった素晴らしい音楽を父は教えてくれた。
ロックミュージックへの扉を誘ってくれた。感謝している。
しかし、僕と母は反応せず他人のふりをした。
父親がすべる
全人類これに勝るつらさはない。自分がすべるよりつらい。
地下3000メートルに潜ってるんじゃないかってくらいにエレベーターはいつまで経っても1階に着かなかった。
時間と空間がゆがみ、世界が一瞬ねじまがったと思った。
味わったこともない力で内臓がギュッとした。
すべる人よりすべらない人の方がすごい。
それはもって生まれた才能や技術のたまもので尊敬に値する。
しかし、ぼくらの日常はすべりがあふれてる。
考えてみてほしい「すべる」ということは勇敢な一歩を踏み出したということだ。
アインシュタイン、エジソン、ライト兄弟を知ればわかる通り、人類の成功は全て失敗(すべり)から生まれている。
失敗(すべり)を恐れたら何も成功しない。
確かに一歩も踏み出さなければすべらないが、
一歩も踏み出さない人生の景色は一生変わらない。
もっとみんなすべっていいと思うし、僕もこれから幾度となくすべるだろう。
だから、僕はすべった人を非難したり否定したりはしない。
が、
打ち上げやブログでネタにさせてください