カンパニョーロブレーキレバーエアロ加工 | 豆柴さんの自転車乗り物日記

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いろいろな乗り物について書きたいと思いますが
ほとんど自転車関係になってしまうかも・・・(笑

以前、レバン号にエアロ加工を施したカンパニョーロスーパーレコードブレーキレバーを装着した記事を投稿しましたが、どういう構造になっているのか教えてほしいというリクエストがありましたので、私も参考にした「サイクルスポーツ1985年10月号」の記事を交えながら、ご紹介したいと思います。(記事の内容は、雑誌内の記事なので詳細は控えますね・・・)

 

 
1980年前半、ベルナール・イノーが使用したジタンのエアロ車。
これに装着されていたブレーキレバーが、カンパニョーロスーパーレコードをエアロ化したものでした。
当時、これを見てかっこいい!って思った人は多かったはず!(笑。
 
有名な写真ですね。
ジタンプロフィールエアロ、1982年ツール個人TT。
ブレーキワイヤーが見えない!(今では普通なことですが・・・)
 
その後、だんだんエース級の選手がこのエアロに改造したカンパニョーロブレーキレバーを使いだし目にする機会が増えました。
当時、どんな感じでワイヤーを取りまわしているのか検討も付きませんでしたが、1985年10月号サイクルスポーツ誌で比較的簡単な?エアロ化する改造方法が掲載されました。
 
雑誌の記事なので、丸ごとスキャンして投稿するのは如何なものか?と思うので、個人的な視点より要点を説明していきたいと思います(笑。
題材として、完成品ではありませんが当時加工したシュパーブプロのブレーキレバーがあったのでそれを活用したいと思います。
 
改造内容は、ざっくり上記のようになります。
インナーワイヤーをノーマルブレーキレバーとは逆方向に通し、ローラーを介してブラケット内部を通っていくような感じです。
 
シュパーブプロエアロ改造品。当時友人が作業したものを譲り受け、保管していました。
 
インナーワイヤーを嵌める部分(ケーブルホルダー)を糸鋸等で切り落とします。
 
ローラーを取付出来るようにパーツを準備します。画像ではローラーが無いですが本当は必要です(笑。
記事ではローラーは、VIVAのローラーチドリのアルミローラーなどを使用してくださいと明記されていますが、手に入れやすいパーツなどを流用するのがベストだと思います。
取付け部ですが、スギノのシングル用5ピンを使いします。5ピン自体にネジを切りますので、肉厚のシングル用が必要です。カンパニョーロのシングル用5ピンを使うと一体感があってよりカッコよくなると思います。
M5 08ピッチのタップでネジを切り、ボトルケージなどを固定するボルト(M5 08)の頭を切り落とし、軸として使用します。
 
写っているのがVIVA製ローラーです。
あと、真鍮製のアウターカップなどを加工してローラーのブッシュなども作っておきます。
他に色々と加工は必要ですが、ざっくりとこんな感じです(笑。
 
私の加工レバーは、ちょっと加工を変えて、切り落としたケーブルホルダーを再利用しています。
切り落としたケーブルホルダーをヤスリで平たく削り、中心に穴を開けます。もちろん貫通したらダメで表面ギリギリまで開け、そしてその穴にローラーの軸を差し込みエポキシ接着しています。画像を良く見て頂くとケーブルホルダー中心にドリルの先が若干出た跡があります(笑。
加工してから約40年、問題なくまだ現役で使用出来ています!
 
組付けたらこんな感じになります。
本当ならシングル5ピンを両側から締め、その間にローラーが入ります。
この方法だと見た目でシングル5ピンの出っ張りが気になるところですね。5ピンやレバー側をテーパー状にするなど、出っ張りが少なくなる工夫が必要かも。
どちらにしても、より加工が必要となりますね。
 
ネットより拾ってきましたが、レバーやローラー部をこんな感じに加工出来れば最高ですね。
 
レバーブラケットの加工はこんな感じです。
 
カンパニョーロのレバーブラケットは割れやすかったので、ブラケットだけシュパーブプロを使う手法もありました。
 

レバーを組付けます。

あとは、インナーワイヤーを通し組付けます。

組付けは下記記事を参照してください。

 

 

他の同じようなエアロ化しているブレーキレバーを見てみましょう。

モドロのブレーキレバーも同じ構造になります。

プラスチックのローラーを使い、改造品ではなく純正品なのでとてもキレイな仕上がりです。

 

こちらはイタリアのDETTO GOLDEN完成車に付いていたエアロ加工されたカンパニョーロレコード。ケーブルホルダー部がきれいに収まっていますね。

 

ジタンプロフィールエアロ。

これもメーカーで加工されたカンパニョーロブレーキレバーなのでとても仕上がりはきれいですね。

 

ざっくりと簡単に説明させて頂きました。

とにかく、ケーブルホルダー部分にローラーを付け、ブラケットにワイヤーが通る穴を開けることができれば、加工完了です。

もちろん、ハンドルバーにも穴あけ加工が必須となります。

 

少々面倒な作業ですが、見た目は個人的に最高にかっこいいと思いますので、是非やってみてくださいね。