世田谷区の川場村移動教室
なにかっていうと
区立小学5年生全員約5000人が初夏に行う林間学校です。

この群馬県川場村って場所が放射線のホットスポットらしいって
噂を聞いたことはあるけど
子供はまだ小学1年生なので全然気にかけていませんでした。

福島の原発から100キロ以上離れている場所がなぜホットスポット?
放射線を大量に含んだ雨が降った場所がホットスポットになっているのかな?
そのくらいの関心でした。

今度「川場村についてのお話会」が下北沢であるって
職場の同僚がFAXをくれたので行ってみました。
区や学校の説明会とは違い、
5年生の子どもを持つママとパパの集まりです。
放射線量カウンターを持っている人もいて、
弦巻小のパパ増田さんは
実際、4月中旬に区の職員と一緒に川場村を訪れ、
放射線カウンターを持って測ってきたそうです。
冬は雪に閉ざされ、線量が低かったらしいですが、
4月は雪が解け、線量があがったそうです。
除染が済んだところは、低くなっていたそうですが、
草のはえたところや雨どいの下は、危険な線量だそうです。

どのくらいの数値が検出されているかは、世田谷区のホームページに載ってます。
川場村のHPにも載っているそうです。

群馬県の中でどうして、川場村だけこんなに高いの?って思うほど高いです。
びっくりしました。チェルノブイリでは、居住許可がでない数値だそうです。

世田谷区はできる限りの除染をして、この移動教室を続けるそうです。
世田谷区の施設、世田谷健康村ふじやまビレッジとなかのビレッジがあるからです。

まず、初めに思った素朴な疑問をこの会の主催者増田さんに投げかけてみました。
①なぜホットスポットの川場に2泊3日の授業に行かなきゃいけないの?
場所を変えてもいいんじゃないの?

答え。
世田谷区と群馬県川場村は姉妹都市だと区議さんがおっしゃっていたそうです。
家族は見捨てられないそうで・・・。

去年行かせたのに、
今年中止にすると問題になる、みたいな発言もあるそうで。

政治の縮図を見せられた気がしました。
一般市民では行政は変えられないんだなぁって。

増田さんも初めは、場所の変更の陳情書を出したそうですが
受け入れられず、譲歩譲歩の結果、川場村のためにも「除染」がベスト!になったそうです。

疑問②
子供たちに余計な被ばくをさせてまで行く必要があるのか?
答え。
これもこの1年間、議論を尽くした結果、
行く意味がある!という世田谷区の結論だそうです。
増田さんの話を聞くと、この1年の苦労がよくわかりました。

行かせるなら除染をしっかり!というところまでこぎつけたそうです。
区によると
施設の除染作業も進んでいて、2泊3日の被ばく量も算出して、
線量も健康に被害を及ぼすほどでないということです。
国や区のいうことをそのまま鵜呑みにしていいのか、これは個人の判断になりますね。

増田さんの話だと、
施設内も子供があまり行かない所、もしくは、除染しにくい所は、まだ高い数値が出ているそうです。
ハイキングなど、世田谷健康村から出ると、高い線量の場所があるそうです。
平均値の出し方が、納得いかないと。
そんな低いわけはないと。
線量の高い場所に子供を行かせない!という保証もないと。
空間線量しか測らないのもおかしい、土壌の線量を測るべきと。
地面に寝そべって、星空を見るのが恒例らしいですが、
そんなことは絶対させたくないと増田さんはおっしゃっていました。

学校の説明会では、健康に及ばすほどではない、としか教えてくれませんが、
今日の話を聞くと、行かせたくないなぁと思います。

低線量が体に及ぼす影響がわからないのに、
健康に及ぼさないと言い切れるのがおかしいですよね。
警察は、疑わしきは疑え!といって捜査をします。
やっぱり、平和社会が、危機感を感じる心を奪ってるんでしょうか。
私は
「相互扶助」という考え方が日本人の根底にあるのだと思います。
でもみんなで共倒れになるのは、避けた方がいいと思うのですが。

代沢小の阿部さんの意見が心に残ります。
川場村を支援したいなら、子供たちを遠征させてお金を落とすのではなく、
数値を測って不検出の野菜を世田谷区で売るとか、除染作業の費用を捻出するとか
川場村の子供たちを世田谷区に招いて交流するなど、方法はいくらでもある。
子供達にマスクをさせてまで、宿泊させるより、いい方法があると。

私の感想は、
世田谷区施設は2800万円もかけて除染作業をしていて、
小5年生5000人の健康を気遣っています。
でも川場村の子どもたちは、まだ線量の高い所で遊んでいます。
かわいそうな話です。
ホットスポットに住む子どもたちは、
しかたがない、なるようにしかならない・・・と
あきらめて人生を生きなきゃいけないなんて。
子を持つ母としては辛い話です・・・。

子供には思い出を作ってあげたい!のは親心。
川場村に住んでいらっしゃる方がいるし・・・
2泊3日くらい大丈夫かなぁという気もしてきます。
放射線の高い場所をしっかり子供に認識させる、放射能の勉強をさせる、など
この移動教室をそういう勉強の会にしてはどうでしょうか。

あまり普段考えないことを考えさせられる時間になりました。
主催してくださった方々、ありがとうございました。

世田谷子どもを守る会」が、一生懸命調べてくれているそうです。