愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
最近ネットで目にしたことを書きます。
よくある話で、「フルーティーな浅煎り珈琲豆を売ってるお店を教えてください」というようなスレッドがあり、それに対して、推しの店を書く人や、自家焙煎店が自分で名乗り出たりしていました。
アルジは、「フルーティー」という言葉を聞いただけで、スレ主も反応している人も分かっていないだろうな、と思います。そして、なんとも歯がゆい気持ちになるのですが、「私の店の豆がお薦めです」というのも嫌ですし、たぶん求められている「フルーティー」さではないでしょうし、もっと穀物的な甘みなんですよ、という説明をするのも空しいし、分かってる風で書いているお店はたくさんあって、それらと同じにしか扱われないことも分かっているので、ただなんとなく読むだけです。
中にはアルジが知っているお店も何軒か薦められていました。いやあ、あそこはどうかと思うけどなあ、と思いながら読みます。
ところが、最後にすごいのが出てきました。
「お好みの焙煎度に焙煎して送りましょうか? 素人ですけど」
素人かよ!
冗談か本気かはよく分かりません。そもそも、生豆と焙煎度だけで味が決まる筈がないのです。技術的なものがすっぽり抜けているように感じます。
ネット上では、プロの珈琲屋さんが、副業で自家焙煎珈琲豆をネットやマルシェなどで販売する人に対して、文句を言ったりしています。
でも、売りたい人は売ればいいんです。問題は、それでも普通に売れて、「美味しい」と言われたりもすることです。
プロが焙煎した豆を買って飲み、「これなら変わらないな。自分のも売れそうだ」と思われることが問題なのです。
簡単に言うと、本当のプロのレベルの珈琲があまりにも少ない。
味に関する仕事で、ここまでレベルが低い分野は無いと思います。だからニワカで参入できてしまいます。