ちゃんと育つのかと危惧されそうな環境で生まれてきたっぽい千沙。


でもちゃんと育ちましたよ。今思うと何とも言えない微妙な環境で。




父親は、




女作る

その女を妾にする

家に帰らなくなる

だけど嫁に男が出来るか心配だし、帰りたいなー

この帰りたいが原因で女と不仲になって別れる

でも今さら帰れない

そうだ、ラリッちゃえば帰れる

ばっちりラリッて帰ってくる

妾と暮らした事がうやむやになるまでラリる

少しの間家に居付く

女作る




以下エンドレスと、相変わらずだったのですけど、母親が早々に父親に見切りをつけて、女として生きるより母親として生きてくれたおかげで、千沙は育児放棄される訳でもなく躾を受けずに育つのでもなく、比較的普通の子供として育ちました。


上記のように父親はどう考えても最低なんですけど、金銭的には全くと言って良いほど母親に苦労はさせなかったようです。


ただ、ちょっと家庭環境は今考えれば普通ではありませんでした。


物心ついた頃には、父親は自宅に小さいながらも組を構え、柄の悪いオッサン達に「おやっさん」と呼ばれる人になっておりました。


父親は殆ど家には居らず、しかし自宅には常に組の若い衆の誰かが常駐し、私の遊び相手は当然ヤ○ザばかり。


大人、しかも世の中にスレた人種の人達ばかりに相手をして育ったせいか、同年代の子供に比べると喋るボキャブラリーが異常に多いこまっしゃくれた子供だったようです。


ただ、大人にすれば言葉をきちんと理解して反応する子供は面白いもの。


ましてや「おやっさん」の娘です。多少我侭でも生意気でも笑って済ませてくれ、チヤホヤもしてくれます。


当然のように千沙は生意気な馬鹿娘への道を進み始めたのでした。