入社1年目23歳の話


大学卒業後あるコピー機メーカーの

販売会社に入社。


社会人としてのマナーや製品座学もそこそこに

即現場研修ということでオフィスビル街へ。


一つのビルを指差しながら先輩から一言

「このビルに入っている会社に飛込みして

コピー機の確認と名刺をもらって来て」と。


ビルは15階建てで約40社が入居していた。

新入社員2人1人組で飛込み営業開始。

お互い人生初めての飛込み営業。

1社目に行くのにもドキドキが止まらない。


じゃんけんでどちらが行くかを決めた。

運悪く負けて私が行くことに。

意を決して扉を叩いた。

コンコン

ガチャ

「はい」

「〇〇株式会社の☓☓です。今会社の研修で

お伺いしてて、お使いのコピー機を教えて

頂きたいのと名刺交換をお願いします」

「・・・、結構です。」ガチャン(ドア閉め)

「えっ、教えてくれない・・・?」

あと30数件が怖い。。。


やり切るしかないため順番に訪ねていく。

ある会社は優しい対応、

「いや〜、ありがたい(^^)」

ある会社ではめちゃくちゃ怒られ、

「めっちゃこわっ、何でそんなに。。。」

それでもなんとかやり切った。


こんな研修を数日やって

社会人として、営業としてお金を稼ぐことが

大変だと感じたと同時に今後ずっと

役に立つ能力のうち1つが身に付いた。


それは「新規開拓を可能にする強い気持ち」


今の時代にこのような飛込み営業は

できないかもしれませんが

初めての飛込み営業は20数年経った今でも

鮮明に覚えていますし、このとき養った

気持ちは後々おおいに役立つことに。