2024年 3/3
「ひな祭りだったのに忘れてケーキを食べなかった。食べたつもりで寝る」
と、妹からLINEが来た。
私たちが生まれ育った実家では
ひな祭りでケーキを食べた記憶はないので
結婚して妹に娘が生まれてから
「ひな祭りにはケーキ」を食べるようになったのだろう、たぶん。
我が家の場合、娘が生まれてからは
ガラスケースに入ったお雛様と桃の花を飾って、食事はちらし寿司とか和食で祝っていた。
だがそれも娘が小学生までの話で
中学生になった頃にはガラスケースのお雛様すら出さなくなっていた。
と、まぁ、ひな祭りについては
孫娘が生まれない限り今後我が家のイベントとして復活する事はなさそうなのだが、
今日の妹からのLINEで私の頭の中を占めたのは、ひな祭りではなく
ケーキだ
若いときはケーキバイキングに行ったり、美味しいと聞けばケーキ屋さん巡りもしていた
歳と共にケーキを食べる量も機会も減り、50代になってからは誕生日とクリスマスぐらいになり
そしてとうとう、去年のクリスマスには我が家のテーブルにケーキの姿はなかった
健康診断の結果が届いたのは12/28だったので、クリスマスの時点では膵臓がんとは知らず元気だったのだが、
全く食べたいと思わず、
夫は元々私に付き合って食べていたので、ケーキがないならなくても構わないということで
結婚して35年になるが、
初めてケーキなしのクリスマスを過ごした
今になれば、食べたくないのには膵臓の理由があったのかな、とも思うが
あの時食べておけば良かったかな、とも思う
膵臓がんが発覚してから食べて良いもの悪いものをある程度考えて食事しているので
ケーキはしばらくは 口に出来ない
(あくまでも自分ルールなので禁止されているわけではありません)
しかし「ケーキを食べたいか」と問われれば、
特に食べたいとは思わない
薄味に慣れた今日この頃、
あまりパンチの効いた料理も受け付けない
でも食の楽しみが減っていくのってとても寂しい
妹からのLINEのおかげで
1時間余りも、今何を食べたいか考えるはめになってやっと結論。
カステラが食べたい
そう思ったら無性に食べたくなってきた
夫に明日買ってきてもらおう
駅の近くの文明堂のカステラ
手術前に食べておかないと、いつになるか分からない
食べる喜び
美味しいもの好きなものを食べるって、生きる喜びだよね~