昨日、amazonでアメリカから取り寄せた香水が届きました。
なぜわざわざ海外から取り寄せたのかといえば、日本でみつからなかったから。
スペインのものなのですが、去年まで日本のアマゾンや並行輸入のサイトで買えたのです。
ところが!製造中止になってしまい、一気に見当たらなくなりました。
もう15年来愛用してきたのに・・・。
中国やアメリカのサイトで発見して、少々割高だったけど思い切ってポチっとしました。
基本的には、持ちものや化粧品にはまったくこだわりの無い私。
無ければ手近にあるもので、済ませてしまいます。
でも、私自身わりと嗅覚が敏感なこともあって、香りに印象を左右されることが多々ありまして。
それで、自分自身がまとう香水にだけは、こだわりがあるのです。
学生時代に、最初に香水をつけ始めた頃の愛用品はこちら、
イブサンローランのPARIS
バラの花束とシャンパンみたいな甘く華やかな香りなのですが、時はバブル全盛期!
周りからはもっと甘くセクシーなプワゾンの香りが立ち込めていたので、十分さわやかで女子力アップな香りでした。
でもある日、電車に乗り込んだときに「あれ?○○ちゃんの匂いがする!」と、知らない男性が言うではありませんか!
残念な気がして、それ以来「かぶらない香り」は私の中で大きなテーマになりました。
少ないお小遣いのなかから香水ジプシー生活に入り、やっと気に入った香りにめぐり合ったのはずーっと後のこと。
それがスペインの香水(オードトワレ)でした。
あまり甘くなく、さわやかセクシー&スパイシー、という感じでしょうか。
その名前にも惹かれました。
デュエンデと言って、スペイン語で「妖気」みたいな意味があります。
フラメンコなどで「あの歌い手はデュエンデを持っている」という感じで使います。
目には見えないけど、見る人聞く人の心を動かす力。
表現者に「何かが降りてきている状態」になるときの、その「何か」。
私は書いたり表現したりする者として「デュエンデ」を持つ人になりたいと、思い続けてきました。
玄関でこの香りをひと噴きするのは、なりたい自分になるための朝の儀式。
途中、妊娠や出産で中断したこともあったけど、このことを願い続けてきた15年間を改めて思い返してみました。
香水もつけず、特に外出をしなかった子育て没頭期間も、ブログは毎日書いていた。
今では、表現したいものの「正解」が一瞬でひらめくこともあります。
そうして書いたものの中には「読んだら無性に泣けた」と言われるものもあったりして。
少しはデュエンデを持つ人に、生み出すものにデュエンデを宿せる人に、近づけているかな。
そんな気がして、香りの持つパワーを実感しました。
それでも、愛用の香水が見当たらずに途方に暮れていた私。
そんなとき、友人がこんな言葉をくれました。
「これは、きっと新しいご縁の始まり。時間がかかっても会いたいと願っているものには必ず出会えるから。あなたはそのことを知っているでしょ」
なんか、ハッとしました!
無いものをウジウジ探し続けるなんて、私らしくなかった。
とりあえずあと半年は大丈夫。
その間に、今の私にもっとフィットする香りを探し出せばいい。
これからの私の、新しいテーマが見つかるかも♪
どんよりからワクワクへ、すっかり気分が変わった単純な私です。
さて、週の始まり月曜日。
今週も忙しいこと間違いなしですが、春に向けて自分自身を見つめ直す時間も見つけていきたいと思います。
なりたい自分を見つめ、ありのままの自分を受け入れ、心穏やかに過ごせますように☆