調号と調の関係、前回のシャープに続いてフラット編です。
シャープの法則はあっさり見つかったので、フラットも同じかな~と
眺めてみたのですが、シャープの法則は当てはまりませんでした。
なんだろう? フラットの場合は3音くらい離れているような…??
やがて、「和音の関係」だと気づきました。
フラットの場合
これもまず前提として調号のつき方から。
フラットは「シミラレソドファ」の順番に増えていきます。
(シャープと真逆ですよ~、面白いですね)
調を探すとき、一番右端のフラットがかかっている音を基準にして、
その音と三和音を作る音が、はじまりの音になります。
一番右端の音が「ド」だとしたら、和音は「ドミソ」。
「ソ」で始まるのが長調。「ミ」ではじまるのが短調。
和音が「シレファ」だとしたら、「ファ」ではじまるのが長調。「レ」ではじまるのが短調。
高い方の音が、長調になるみたい。
例1:フラットが4つだとしたら…
一番右端の「レ」からはじまる和音は、「レファラ」。
長調は上のほうの「ラ」からはじまる変イ長調
(ラにはすでにフラットがかかっているので、「変」がつきます)
短調は下のほうの「ファ」からはじまるヘ短調
(♭の短調では1個下の音がナチュラルになることが多い。この調では「ミ」がナチュラル)
例2:フラットが7つだとしたら…
フラットの一番右端は「ファ」についています
「ファ」からはじまる和音は、「ファラド」
長調は上のほうの「ド」からはじまる変ハ長調
(ドにはすでにフラットがかかっているので、「変」がつきます)
短調は下のほうの「ラ」からはじまる変イ短調
(ラにはすでにフラットがかかっているので、「変」がつきます)
※ ラの1個下のソは(臨時記号で)ナチュラルになります。
以上の思い出し方はシャープに比べるとひと手間増えますが、
頭の中でじゅうぶん確認できることかと思います。
ま、楽譜を見るのが一番早いのですけどね
余談ですが…
私が持っている教本のスケールは、
調号なし → ♯1個 → ♯2個 … ♯7個 → ♭1個 → ♭2個 … ♭7個
という順番で並んでいます。
でも中には、
♯1個 → ♯2個 … ♯7個 → ♭7個 → ♭6個 … ♭1個
という順で並べている楽譜もあります。
その順番で並べてみると、
「ハトニイホロヘ」の順番できれいに並んでいるんだなぁ、ということがわかります。
……それだけです