今年の夏
宇野千代さんの「行動することが生きることである」を読んだ。
いろんな場での発言や小説の一部と思われる内容を
断片的に用いて切り貼りしたような構成なので最初は戸惑ったが
ちょっとした時間にちょっと読んでいつでもすぐ読むのをやめられる
丁度ブログを読んでいるようなものと思うといい感じに楽しめた。
異性関係が奔放な方は男女問わず苦手なのだけど
苦手意識や嫌悪感を抱く人の話こそ面白いってこともある。
いや違うわ、本でも映画でもそれが面白いとこ。
自分は、異性関係は勿論
何かにつけ考えすぎて腰が重くなる傾向があり
それが如何に時間を無駄にし得るものの少ない悪癖かを
年を重ねるごとにはっきりと自覚し
同時に徐々にマシになってきたところで出会った本で
しかもフェアか何かで山田詩子さんのイラスト表紙だったもんで
思わず手に取った。
結果、読んでよかった。
生き方や経歴が自分と重なりまくる人でも
言ってることの何もかもに共感できる、為になるなんて事はないし
生き方や経歴に自分と何一つ重なるところのない人でも
言ってること一つも共感できない、為にならないなんて事もないんだなと。
当たり前のことだけどそれを改めて感じた。
それでも
瀬戸〇寂聴さんの本にはまだ手が伸びない。
何でだろうな。