スーパーなどで売られているサンマの味、昔に比べると
塩辛くなったような気がしません?
昔のサンマは、ハラワタが苦くて子供にとっては少し
食べにくさもありましたが、身の部分はそんなに塩辛くなくて、
塩をたっぷり振って焼いてもちょうどいい味だったという
記憶があります。
でも、最近のサンマは売っている段階で、既に塩味が
たっぷりついているようなんです。
これは、サンマを獲る漁船が、網にかかったサンマを
海水とともに保存したり、陸揚げしたあとも、出荷する際も
塩水や塩を使っているからだそうです。塩水につけていないと
色が悪くなってしまうようです。
家庭に到着するまでに、たっぷり塩気を吸ってきたサンマに、
調理すると時は、さらに塩を振って焼いたりするわけですから、
塩辛くなるのは当然ですよね。
塩加減を微妙に調整しないと、美味しく食べられません。
それから、昔、父やおじいちゃんが好んで食べていたハラワタも、
最近は食べにくくなったと言われます。それは、ハラワタの中に
ウロコが入り込んで、食感が悪くなったからです。
これは、漁法にも原因があるようです。昔のサンマ漁は
サンマが少しずつ網にかかる刺し網漁が一般的でしたが、
今では一度に網で大量にすくい取ってしまう漁法になりました。
たくさんのサンマが網の中でこすれあって、落ちたうろこを
口から飲み込んでしまうため、ハラワタにウロコがたまってしまう
らしいのです。
塩味の調整は、自宅でも出来ますが、ハラワタのウロコは
自宅ではどうしようもありません。
サンマは身よりもハラワタの方が好きという特に男性の方、
ちょっとお気の毒です。