煩悩ごはん召し上がれ | tinyQ.

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黒猫とシマシマと黄色い親子+ポンコツ執事の日々

山崎努、佐々木蔵之介、寺田心! 推しは現在この三人体制。

まめちゃろです、ごきげんよう。

 

料理するのは好きでも嫌いでもないが、暑い日の台所仕事はやっぱり億劫だなーと思うことも多いですね。だがしかし、夏には夏の楽しみがあるもので、私の場合、それは野菜の皮むきだったりします。

 

包丁でサクサクむくのもいいけれど、この季節は焼いたりゆでたりした夏野菜の薄い皮をピピピーッと剝いでいくという作業が楽しすぎて止まらない。切れ目を入れて湯につけたトマトであるとか、グリルしたピーマンや焼きナス。わずかにめくれた部分から慎重に、時に大胆に。本体を傷つけず、ちゅるりんと大物をはぎ取った時の爽快感たるや。

 

今日も朝から焼きピーマンを手にニヤニヤと作業に励んでいましたが、この感覚、何かに似ていると思ったら、日焼け後の皮むきだった。

 

遥か遠い小学生時代、夏の終わりになるとめくれてくる皮膚をむくのがおもしろくてならなかった。自分の腕だけでは飽き足らず、ミスター(父)のボディにまで手を出して迷惑がられていたもんです。

今はもう日焼けができず、あの快感を味わうことがままならぬこの身。野菜の皮むきで欠け落ちた何かを取り戻そうとしているのでしょうか。

 

つい先日は、買い替えたばかりの雪平鍋を蛇口にぶつけた時に奏でる音が非常に雅であることを発見。あまりの心地よさに、一瞬ですが極楽が見えた気がしました。以来、用もないのに鍋を打ちつけては快音を再現してつかの間の涼と癒しを得ています。

 

夕べのごはん。夏野菜てんこ盛り

 

料理ひとつとっても煩悩まみれの私。

それではまた。