③巻き寿司のように丸めて並べる、の方法は、Tシャツなら縦に三つに折りたたんで、あとは巻き寿司のように丸めるだけ。


それを引き出しの中に縦向きや横向き、場合によっては立てて収納します。


円筒形ですから、これを並べた場合、理論上は空間に無駄が生じますが、それは別にかまわないと思っています。


収納の目的の一つに、「場所の効率化」というのがありますが、実はこれをあまり追求しすぎると、かえって使いづらくなることがあるのです。


例えば、棚にモノを隙間なく詰め込むと、出し入れするのに力が必要です。


ちょっとゆとりがあれば、出し入れするのに力がいりません。


同様に、奥行のある収納スペースの場合、目一杯詰め込むと奥のほうに何が入っているかわからなくなってしまいますが、ゆとりを持って上手に入れれば、奥のほうに何が入っているか、ある程度わかるのです。


何でもキッチリやろうとすると、サイズの合った収納グッズを探すのに手間がかかったり、割高なものを員うことにもなります。



ですから、③の方法では空間に多少無駄が生じますが、出し入れするのは比較的楽というわけです。


①のような方法は、一般的に引き出しではなくシャツ専用のオープンラックに適した方法であって、引き出しに収納するなら②か③の方法を選ぶのがベターだと思いますが、ハッキリとどちらが優れているとは言えません。


洋服を収納する場合、引き出しにどう入れるかよりも、洗濯物を取り込んだ状態からどう収納するかを考えるほうが大事です。


片づけの苦手な人の多くが、タンスに入れる方法うんぬんを語るまでもなく、取り込んだ洗濯物の山の中から日々、洋服や下着をピックアップしていたり、物干しから直接取って服を着たりしているんです。


だから、こういう方の場合は、やはりたたみ方が楽なほうが片づけやすいです。


それなら、③の方法を選ぶのがベターと言えると思います。


収納スペースが少ない家の場合で、たたむのがそれほど苦にならない方の場合は、②が適当な方法でしょう。