すごく近所にネイルがきっかけで親しくなった年上の方がいる。

大手化粧品会社を定年まで勤め上げ、今はご夫婦共に年金暮らし。

でも数年前に亡くなったお義父様の遺産と土地建物で悠々自適の暮らし向き。

たまたま道で会った際にお互いにネイルしていたのを機に交流が始まった。

二人共周りにネイルしている人がいなかったのもあり、ネイルチェンジしたよ〜とかLINEで画像を送りあったりしていた。

その内、二人とも食べる事が大好きと言う事もわかり、時々ランチを食べに行ったりするようになった。

悠々自適な彼女のチョイスするお店は、私からすると結構高級な部類のお店が多く、でも2ヶ月に1回くらいだし、確かにとても美味しいしと割り切っていた。

だけど、彼女と会った日はなんだか疲れる。

どうしてだろう?と分析してみた。

彼女が会話泥棒だからだった。

今、私のターンだよね⁈という時も、「それこそ私も若い頃ですけど…」とかなんとか、巧妙に彼女の昔話にすり替わっている。

結局、私が話しかけていた内容は宙ぶらりんのままという事に気付いた。

それでモヤモヤして疲れるのだ、と。

そう言えばネイルの画像を送っても絶対褒めない。

春らしいですね。明るい色はテンション上がりますね程度。

まめ蔵さんに似合っているとか、まめ蔵さんのセンスがいいとかは全くなく、酷い時には今回のカラーは指の色が真っ黒に見えますねというダメ出しされた事も。

そのカラーでこれから1ヶ月過ごす私の身にもなってよ!って話。

思い出したら腹が立って来た!笑

それに気付いてからは、私も当たり障りのない返信しかしなくなった。

爪が大きくて羨ましいです(全然褒めてねー!笑)、とかなんとか。

だからだんだん疎遠になって来た。

でも、ご近所だから会ってしまう事もある。

ついこの前は、他にも複数人いて、話題は私の骨折の事だったのに、いつの間にか近所のスーパーの鮮魚コーナーの男性がずーっとアームホルダーしているという話にすり替わっていた。

目の前の骨折しているよりスーパーの鮮魚コーナーの人⁈

ますます距離を置く事を誓った。


もう一人、職場にも会話泥棒がいる。

隣の席の男性SVだ。

仕事の話にしろ何にしろ、俺なんかさ〜から始まりいつも長い俺様話を聞かされる。

周囲もわかっていて、また始まったよと目配せし合う。

入社したばかりの頃は切り上げ方がわからず、俺様話のせいで2時間残業になった事もある。

今はもう大丈夫。バスの時間あるから帰ります!と堂々と言えるようになったから。