新年最初のフィールド記事になります。
以前にも書きましたが、新年早々の能登震災の影響が仕事に及んでおり、しばらくは通信できなくなるようなお山方面はもとより遠出はできないため、「いつもの浜」にお世話になりそうです。
今回は、1月上旬、その「いつもの浜」初めのお話。
のんびり採餌していたウミアイサ
浜に到着した瞬間に悟ったのは、旧年12月の状況から何ら変わっていないこと…
穏やかな海と整然とした浜の様子から打ち上げはあまり期待できなさそう。
実際、成果もそんな感じでしたが(汗)、探索開始早々に50円玉を見つけたときは良いことあるかもと思ったんですよね~…いつもは1円玉なんで(笑)。
色合から初見は古銭かなと思いました
ビーチコの成果は後ほど御紹介することとして、50円玉の御利益なのか、人との触れ合いが多く、それはそれで楽しかったです。
そして、そのコミュニケーションの媒介をしてくれたのがカニバッジでした。
この小さなカニバッジを見つけた途端、JCトリオが乱入…
あ~この子たちのために現れたカニバッジだったかと思うわけです。
差し上げると喜んでもらえて何より。
驚いたのがYoutubeで知ったという「生きている化石メガロドン」というコメント!
今時の情報源はYoutubeなんだな~とあらためて感心。
…でも何だかいろんな情報がごっちゃになっているようで、ちゃんと修正しておきました(笑)。
そして、ほぼノジュールに包まれているためかろうじてハサミ部分も残っているこれは、遠方からわざわざサメトップ探しに来られた親子に差し上げました。ホームは銚子だそうで。
息子さんの戦利品をいくつか見せていただきました…銚子産なのに歯根がきちんと残った完品シロワニが美しかったなあ。
息子さん、有望ですね~。
クリーニングやったことないと言われたにもかかわらず押し付けちゃいました。すいません(笑)。
さて、成果物の主だったところの御紹介。
冒頭申し上げたとおり、ドキドキするような出会いはなく、でも、いろいろな出会いはあったので良しとします。
ぐちゃぐちゃなシーグラスは紛らわしい
ちびちび玉髄…可愛い
多々ある貝カルサイト片ですが、モコモコ入りは好きです
たぶんマルバガニ化石とウニ化石片
スチョウジガイ化石とカニの部分化石
カシパン結晶化化石…中に石膏様結晶がないのが残念
お魚の脊椎化石かな?
カニバッジ、差し上げたもののほかはこんな感じ…少なかった(汗)。
小さいけどフグ歯板化石が2つ見つかったのは良かったです。
小さい方の歯板と現生っぽい何かを並べてみました
サメトップは1つだけ。やはり表層採集は厳しい状況でした。
最初は「あ~メジロザメの下顎歯か」と思いましたが、ちょっとサイズがある…
歯冠・歯根の画合わせ的には、もしかすると、メジロザメではあってもハナザメかカマストガリザメの上顎歯かも。
あるいは下顎歯であればメジロでなくレモンザメという線もあるかな~と思ってます(可能性薄)。