10月も後半に入り、天敵にょろんず遭遇リスクが下がったので、かねてより訪れてみたかった秩父鉱山へ。
とはいっても、石好きのみなさまがこよなく愛する様々な沢はリスクの高い場所もあり、まずは入口に当たる安全な河原で勉強してみることにしました。(本音としてはここで成果があればわざわざきつい思いして沢登りなどしたくないという思いだったのですが…このもくろみは外れることに。)
本やネットで紹介されている山鳥~大黒の河原を歩いてみたので、何回かに分けて紹介していきます。
まず、今回は山鳥トンネル付近の河原を。
山鳥トンネル手前から降りると、すぐ上流方面には砂防ダム。
そして、右岸には掘り込みが目立つ有名ポイント。
この露頭、ザクロベースのスカルンに石英が入り込んだ地質とのことなんですが、石英に自然金が見られるため、こんな状態になっちゃったらしいのです…金の魔力っていつの時代もすごいですね~。
そっちの方はさておき、石好きの方の関心はスカルンの方。
露頭はなんとなく黄緑がかっていたり赤味がかっていたり…そしてキラキラ。
ここから割り出したと思われる転石をチェックすると…
なんと、思った以上に黄鉄鉱とザクロ石の塊でした! すごい!
上のザクロ石は黄緑色ですが、赤いタイプも多かったです。
どちらも灰鉄ザクロ石かなあ。
小粒ですが透明感のあるものも…灰ばんザクロ石?
大きい粒の集合体は面白い造形。
このタイプは黄鉄鉱とのミックス感が美しいですね。
砕けたものの中には、結構大きめの黄鉄鉱の塊も見られました。
当然ながら、ここ秩父鉱山ではこんなものではなく、超巨大な標本も多く得られてきたようです。
さて、以下、お気に入りを持ち帰って撮った黄鉄鉱やザクロ石を貼っておきます。
私としては、両者のコラボ…特に黄鉄鉱にザクロ石がオンしているタイプが気に入りました。