5月最終週末のフィールドレポ第2弾です。

今回の舞台は、九重方面のいつものフィールド…

この日は同じ撮り専であり、なにより天牛でいつもお世話になっているitaさんがわざわざ東京からいらっしゃるということで楽しみでした。

 

現地に到着すると、itaさんのもくろみどおりサワフタギの花がピーク。

itaさんがメインで狙われるピドニアでにぎわいそうです。

 

itaさんが到着するまでの間、まずはいつもの下草などをチェック。

いいかげん、あのサペルあたりがいてほしいところですが、この朝もダメ…天牛以外ばかり。

 

 

 

 

 

天牛では、オオヒメハナカミキリ(S紋消失型)やなぜかクワサビカミキリといった程度。

 

 

 

がっかりしながらも、ピドニアの生態写真でも撮ろうとサワフタギをチェックし始めたところ、itaさんからお声掛け…お久しぶりです!

 

前日にもここへいらしたとのことで、なんと○○ホソハナカミキリがいっぱいいたとのこと!

確かにホストとなる種の樹はありますが、ここにいるとは思っていませんでした。

機会があれば、熊本か宮崎の方で撮りたいと思っていただけに、一気にやる気MAX!(笑)

 

とは言いながらも、生態写真メインにのんびりと…itaさん、よろしくです(笑)。

 

サワフタギの花には、トラフシジミやアオバセセリなどの蝶もよくやって来ておりました。

天牛以外の甲虫もいろいろいましたが、そこまで手が回らず。

 

 

 

撮ったピドニアをいくつか紹介します。

 

まずは、下草でも登場したオオヒメハナカミキリ。

九州山地特有といわれているS紋消失型が優占。

大きい子はパッと見、モモグロハナちっく。

 

 

S紋がうっすらと残っている感じの子も。

 

 

もちろんS紋がくっきりのノーマルタイプもいます。

 

 

意外と多かったのがサイゴクヒメハナカミキリ。

 

 

 

 

この子はキュウシュウヒメハナカミキリかも

 

ナガバヒメハナカミキリも多かったです。

 

 

 

今回は特に、キュウシュウイヨヒメハナカミキリのメスがいないかチェックしてみました。

これまでそうだと思ってたのは、どれもニセヨコモンヒメハナカミキリっぽいというのが分かったので。

でも、どれもこれもオスを含めてニセヨコモン…(涙)。

 

 

 

 

ほかは、チャイロヒメハナカミキリ、セスジヒメハナカミキリ、フタオビノミハナカミキリ…そして、なぜか撮ってなかったヒミコヒメハナカミキリといった感じ。

 

 

 

 

ピドニア以外では、ヤツボシハナカミキリ(ツマグロハナタイプ)、黒みがかって紫色っぽく見えるヒナルリハナカミキリ、斑紋の淡いニセシラホシカミキリ、キバネニセハムシハナカミキリ…

ヒナルリハナとニセシラホシのこの特徴はこちららしいものです。

 

 

 

 

そして、なんといってもヘリウスハナカミキリが多く飛び回っていたのが嬉しかったです。

やっぱり色付きはいいな~。

 

 

 

グラフィラでは、コボトケヒゲナガコバネカミキリとコジマヒゲナガコバネカミキリがいるはずで、昨年は前者のみたっぷり見かけました。

今回も撮る前に逃げられた小さな子を見かけましたがどちらかは不明…

ただ、itaさんはコジマの方をよく見かけたようです。

 

さて、いよいよ細花天牛。

 

まずはニンフホソハナカミキリ…タテジマホソハナはまだ時期が早いのか見かけず。

 

 

ホソハナカミキリは相変わらず多かったです。そして、なぜかここではミヤマホソハナを見かけないんですよね~(東京のフィールドでは優占)…不思議。

 

 

 

ホンドアオバホソハナカミキリは久しぶりでした。

 

 

そして、期待どおり(笑)、itaさんが○○ホソハナカミキリ=ジャコウホソハナカミキリを掬ってくれました!

思ってたよりも大きい!!

 

 

かっこいい~…itaさん、いつもながらありがとうございます!

なお、ここでは上翅が赤い子ばかりでしたが、九州も南部の方へ行けば、黒い子もそこそこいるようです。

 

 

このほか、itaさんは、キバネニセリンゴカミキリ、テツイロハナカミキリ、チビハナカミキリ、変なヒメクロトラカミキリ(?)などを確保されておりました。さすがです。

また夏以降、関東でよろしくお願いしますね。