平年ですともうじき梅雨入りの季節。雨用の靴が活躍しそうな頃合いとなってきました。

 

 私の所有している革靴の中で雨用というと、撥水レザーを使ったユニオンインペリアルのSU201がありますが、これは茶靴です。

 

 通勤用の布陣を考える上では、黒も何か欲しいところ。黒で雨に強いとなると、ある意味で最強なのはジョンストン&マーフィーのLF46です。

 LS46の上面を鎧っているリーガルの顔料コードバンはまさに水に対して鉄壁で、全く浸透を許しません。革底ではあるのですが、滑らないように気を付ければアリかなと。

 

 ただ、通勤時に履くとなると、この靴のボリューム感がちょっとどうかなという気もします。

 

 特にこのコバまわり。

 ストームウェルトに加えて、ハーフミッドソールで分厚くなったソールが醸し出す重厚感。

 

 ちなみに真正面から見るとこんな感じ。

 この写真だとそこまで感じませんが、コバの上側(ウェルト)よりも下側(アウトソール)の方が外に張り出したような感じになっちゃっています。履き込んでいくと、そういう風になるものなんですかね。

 

 そういった変形(?)のせいもあってか、コバにかなりの存在感があり、靴自体がデカいような印象となっていると思うのです。

 

 通勤時に履く靴としては、もうちょっとシュッとしてた方がいいかなと…。

 

 そんなことを考えていたあるとき、ふと思いつきました。

 

 この靴のアウトソールの端をナナメに削って、ヤハズコバみたいにしちゃうというのはどうだろう、と。

 

 で、やってみました。

 電動器具を持っていないので、紙やすりで地道に。

 

 元々はミッドソールに達する寸前あたりまで削るつもりだったのですが、思っていたより時間がかかって挫折しました。まあ今回はこのへんで勘弁しといてやろう…。

 

 アウトソールの下半分くらいをナナメに面取りしたような形になりました。ヌメ革の色のままにしとくのもなんなので、黒のクリームで磨きました。

 

 前から見るとこんな感じ。

 

 グッドイヤーウェルテッド製法の靴を長く使うためには、オールソール交換に備えてウェルトを大事にすべきで、あんまりコバを削ったりしちゃダメ、…という話もありますが、今回削ったのはアウトソールだけ。ウェルトはおろかミッドソールも全く触っていないので問題ナシです。

 

 他人がこんな変化に気づくとは思えませんが、まあ自己満足でも良しとしましょう。

 

 いつか気が向いたら、もっと削ります。