またです。
ボートンのつま先のワックスにヒビが入ってしまいました。
このときはいったんワックスを落としてから、再びワックスをのせましたけど、こうたびたびヒビが入るとなると毎回それをやるのは面倒です。
そこで考えました。
ヒビ割れたワックス、もしかして再生できるんじゃね?
さあ、こいつの出番です。
私がボートンに使っているワックス、ブートブラックのニュートラルです。
こいつの主成分は、ろう、油脂、有機溶剤、とされています。まあ靴用のワックスの組成ってだいたい同じじゃないかなと思いますが、どうやらこの中の有機溶剤が、ロウを溶かす役割を果たしているらしいですね。
溶かすというか、伸ばすというか、流動化させるというか。まあ同じことなんですけど。コレが入っているからこそ、ワックス(ロウ)を塗り伸ばすことができるわけですね。
鏡面仕上げをしようとしたときにありがちな失敗として、ワックスを塗り重ねるときに下地の層を取り去っちゃって層が厚くならないというパターンがありますけど、それってこの有機溶剤が、下地のロウを溶かしちゃうからそうなるんだそうです。
ということは、ヒビ割れたワックスをこいつで溶かして再生できるのでは?
やってみました。
まずワックスを指先でペタペタと塗布。
このときにグイグイ擦ったら下地ごと取り去っちゃうことになりそうなので、あくまでペタペタとのせるだけ。
そこから水研ぎ。私は水というかボンベイサファイアを使いましたけど。ヒビ周辺はググッとちょっぴり力を入れました。
うん、まあ、及第点じゃないでしょうか。
というわけで、今後もワックスが軽くヒビ割れちゃったときは、ワックスを塗り重ねて再生させることを試みようと思います。