以前、ドレスウォッチっぽい時計を１本持っておこうということで、なんやかんや考えた末にザ・シチズンを買うと心に決めたことについて書きましたが、今回は、ザ・シチズンのどのモデルにするか考えていたときの話をば。
2022年4月現在、ザ・シチズンの公式ウェブサイトに掲載されているモデルの中で、ドレスウォッチっぽいシンプルなデザインのものを探してみますと、一番安価な定価25万3千円（税込）のAQ4000-51A（エコ・ドライブ搭載）やAB9000-52A（電池式）がありまして、私はこれで充分満足できそうです。いや、一番安価とはいっても、私にとってはかなり勇気の要る金額なんですけど。
私が探しているときに、今のAQ4000-51AやAB9000-52Aと全く同じモデルがあったかどうか、記憶がおぼろげですが、それらしいモデルがあったような気はします。でも、結局そのどちらも選びませんでした。
まずグランドセイコーと比べたときに言及していたAQ4000-51A（っぽかったやつ）ですが、実は１点だけ、気になった点がありました。それは、短針の先端が欠けたようなデザインだったこと。現時点で公式ウェブサイトに掲載されているAQ4000-51Aの写真を見ると、そんなに気にならないのですが、私が検討していたときのこのモデルは、もっとハッキリと短針の先端が切り取られたような形だった気がするんですよね…。ささいなところなんですが、そこがどうにも気になってしまいました。
電池式のAB9000-52Aを選ばなかった理由は…わかりません！全く覚えてないです。当時、このモデルの存在に気づいていなかったという可能性も疑われます。あるいは、このモデルと同じものは、あのときはまだ販売されて無かったのかなあ？？
いやー、いま改めてみてみると、これでも良かった気がします。このモデルは電池式（電池寿命：約5年）なので、5年に1回くらいメーカーに出さないといけなくなるわけですが、メンテナンスのためだと思ってそれくらいしても良いような気がします。
まあなんやかんやで結局買ったのは、AQ4020-03Aというモデルでした。たぶん、現行のAQ4020-54Yと同じ本体で、ベルトが革になったものです。
このAQ4020-03Aが、AQ4000-51Aと違うところは、例えばこんなところ。
①文字盤に和紙を使用
この和紙文字盤、AQ4020-03Aにとってメインの推しポイントだと思います。
日本人であるという自分のアイデンティティーを和紙で表現してくれている気分になるし、和紙を透過した光で発電するという構造は合理的な気がするし、繊維の表情が個体ごとに異なることにも満足感を煽られます。
ただ、和紙の色が凄く白いのが気になりました。私はもうちょっと落ち着いたクリーム色に近い方が好みです。もしかしたら、使い続けていればそのうち日焼けしてイイ感じの色になってくれないかなぁと期待しています。確か某掲示板で読んだ情報によると、この和紙にはバッチリ紫外線対策がされちゃってるらしく、日焼けによる変色が起こることはやや望み薄ですが、それも絶対ではないことを祈っています。
②ケースの素材がチタン
ケースやベルトの素材として、軽いくて硬い金属であるチタンを使ったモデルは、ステンレススチールを使ったモデルに比べてお値段が高くなる傾向にあるようです。ところが某掲示板上の評価によると、一般的にチタンはステンレススチールに比べて硬くて傷がつきにくい反面、見た目の質感がやや高級感に欠けるものになるとか。このへんの事情は、私にはまだよくわかりません。
でも、私が見た感じでは、AQ4020-03Aのチタンは、マットな部分はマットに、ポリッシュされた部分はツヤツヤに、しっかり磨き上げられていて、充分高級感の感じられる質感に思えました。
③ベルトが革ベルト
実は店の人には、金属ベルトのモデルを購入して革のベルトに付け替えることを勧められました。というのも、金属ベルトと革ベルトとを付け替えて両方使うという想定で考えると、オリジナルの金属ベルトを入手するにはメーカー（シチズン）から５万円くらいかけて取り寄せるしかないけれど、革だったら見た目にそこまで違いがないから社外品の安いやつを使えば良い、ということだそうです。
その作戦も魅力的ではありますが、AQ4020-03Aを買ったことで革ベルト用の純正のDバックルが手に入ったのは良かったと思っています。革も何気に本物のクロコダイルですので、大事に使おうと思います。
④短針の先が尖っている
上の方に載せた写真だと、光が反射しちゃってて見にくいですが、ちゃんと短針の先端は尖っていました。
そんなこんなを考慮しつつ色々と悩んだ末に、ついにある日、AQ4020-03Aを購入したのでした。
靴と腕時計をアップグレードするぞと意気込んだワタクシ、ひとまず腕時計の方のミッションを完了しました。