「革靴は何足あれば足りるか」という問いを設定し、「3足」とか「4足」とか「5足」といった回答を提示する…そういう記事を、ネット上でちょいちょい見つけることができます。
例えば「4足」説だと、だいたいこんな感じの説明になっていると思います。
・週5日出勤、そのとき毎回革靴を履くことを想定
・足は1日でコップ1杯分の汗をかく → 1日履いた革靴を、乾ききる前にまた履くと早く傷む
・1日履いた革靴を完全に乾かすのには2日かかる
・したがって、靴を乾かしてから履くためのローテーションを組むと最低3足必要
・雨の日用の靴を1足加えて、合計4足あれば万全
私も、一時期、こういうことを真剣に考えておりました。
靴にのめり込み過ぎていない健全な人にとっては、大変有用な考え方と思います。
でも、靴の沼にハマりかけちゃった人は、少し違った悩みを抱えることになると思うわけです。もう靴は必要な数だけあるのに、もっと買いたいという衝動をどう処理したらよいか、という悩みであります。
その領域を通り越して靴沼にどっぷり浸かりきっちゃった人なら、もう靴を買うのは趣味だと割り切って、予算と置き場所の許す限りどんどん買ってしまおうという境地に達するのでしょう、たぶん。でも私の場合、今のところそこまでは達しておりません。
折しも、最近ではコロナのせいで、テレワークが推奨されていたりしまして、必ずしも毎日革靴を履かなくてもよくなったという方も多いのではないかと思います。私もそういう状況でして、革靴が足りているかいないかといえば、完全に足りているわけです。家族の目もありますので、どうしたものかと葛藤しているわけです。
いや、家族の目、それもそうではあるのですが、違いますね。自分自身を納得させたい。そちらの思いの方が強い気がします。僕は靴を買ってもいいんだ!…と、思わせたい。自分に。でも難しい。
例えば上述の必要足数=4足説に加えて、もうちょっと持っててもいいんじゃないかという理屈を考えてみますと、季節によって使い分けるということでイケるような気もします。
通勤時の服装を考えると、冬は普通にタイドアップしたスーツスタイルなのに対し、夏はクールビスで相当カジュアルな恰好になりますから、合わせる靴を変えるという考えも悪くないでしょう。ね、ね。
そんなわけで、先日書いたように、夏には黒のストレートチップをしまおうということにしてみたのでした。
(本当は、年がら年中、黒の内羽根のストレートチップでも別にいいと思います。夏、ノーネクタイノージャケットのボタンダウンシャツ姿に、黒の内羽根ストレートチップを合わせたからといって、それが礼を欠くとかいうことには、絶対にならんでしょう。堅苦しすぎると見られることも、まあ、あんまりないんじゃないでしょうか。そう考えると、雨でも使える黒ストチが3足あれば、オールシーズン対応可能。ミニマリストの理想形っぽい布陣です。でも、そんな考えを受け入れたら、もうこれ以上靴が買えないのです。それではツマランと感じるようになってしまったのです。)
長々書いてしまいましたが、結局わたしは何を言いたかったのでしょうか。
そろそろ梅雨だし、やっぱり、イイ感じの黒い雨用革靴欲しい、ということかなぁ?
それより、冬に通勤時でも履けるイイ感じのチャッカブーツが欲しい、という気もしますね。
うーん…。
とりあえず、ガルジョンマーLS46の表面の光沢感をどうにかちょいとマットな感じにして、夏場の通勤時に履けるような感じにする手立てでも考えてみますかね。
クリーニングで伸びちゃってたシワも1回履いたら復活しました。