先日、ジョンストン&マーフィーのLE96を中古で手に入れたわけですが、その目的の一つが、シューキーパーの効果について考える材料にするということでした。

 

 なんのこっちゃと思われるかもしれませんが、まあ見てください、この靴の、特に左足のほう。

 甲のところに深いシワが寄って、少し、つま先が反り返ったような感じになっていますよね。中古市場ではもっとひどく型崩れした靴も見かけますが、この靴にもその気配が感じられました。

 

 ワクワクしながら手元に届いたこの靴を横から見てみると、こんな感じでした。

 うん、やっぱり、反り返った感じがしますよね。これを求めていたのです。

 

 これって「シューキーパーをしないとこうなるよ」と言われている型崩れだと思うのです。おそらく前のオーナーの方は、シューキーパーを使っていなかったのではないかと。

 

 以前シューキーパー要るか要らないか問題について考えたときにはハッキリさせることができませんでしたが、シューキーパーが役に立つ実例を確認することができれば、シューキーパー不要説に対する反証となるはずです。

 

 ちなみに過去の記事はこちら。

 シューキーパー要るか要らないか問題①

 シューキーパー要るか要らないか問題②

 シューキーパー要るか要らないか問題③

 

 さて、この靴を丸洗いしてみました。

 

 革靴を丸洗いする方法については多くの靴好きの先達たちが解説してくれています。乾燥の過程でシューキーパーを入れて乾かすことで、靴の形がある程度シャンとしてくれます。

 

 で、結果がこちら。

 

《BEFORE》

 

《AFTER》

 

 う~ん、前からだとそんなにわからないですかね。

 横からだとこう。

 

《BEFORE》

 

《AFTER》

 反り返りが直ってますね。

 

 シューキーパーを入れて乾かした結果がコレなので、この靴はシューキーパーを入れて保管することで型崩れ(反り返り)を防げる靴なのだと考えてよいと思います。

 

 全ての靴に対して言えることではないと思いますが、まあ、こういう例もあるということで。