靴磨き愛好家にとって、考えどころの一つは鏡面磨き(つま先をワックスでピカピカに磨き上げること)をするかしないかだと思います。

 

 鏡面磨きって何?という人も、ちょいと検索すればやり方を解説した動画がすぐに見つかると思います。つま先がキレイな鏡面になっていく様子は見ていて面白いものです。

 

 ただ、自分が普段履く靴のつま先を鏡面にするかというと、これは考えどころ。ちょっとぶつけただけでも鏡面が崩れてしまいそうで、履くのが怖くなりそうです。

 

 それに、靴磨きはするけどワックスは使わない、だから鏡面磨きはしない、という人もいそうです。

 

 では私はというと、多くの場合、鏡面にまではならなくていいけどキズ予防のためにワックスで覆うという作戦でいきます。

 

 どんなに気を付けていても、つま先というのはいつの間にやらどこかにぶつけてしまうもの。そのとき、革をキズから守りたい。そのためにワックスで覆っておきたいのです。

 

 でも最近ふと思いました。

 

 つま先もいいけど、ココも守るべきでは?

 コバの先端です。

 

 ここはもう本当にぶつけますから。あちこちで。

 

 オールソール交換&リウェルトをすれば新品同様に復活させることができる部分ではありますが、頻繁にそういう修理をするわけではないですから、なるべく大事にしておきたいですよね。

 

 思えばこれまでつま先にワックスをのせるとき、このコバの先端をカバーしようという発想がありませんでした。

 

 コバにとってはワックスの防御効果など本当に気休めにしか過ぎないかも知れませんが、今後はココもなるべくワックスで覆っていこうと思いました。