またまた子供の頃のことですが、雪踏みについてご紹介します。
だいたい2メートルくらい積もる町でした。
大通りはブルドーザーが除雪してくれるんだけど、うちは、大通りから引っ込んでいたので、玄関口まで雪踏みをしなきゃいけなかった。
「雪かき」じゃなくて「雪踏み」なんですね。
踏んででおしまいにするんですね。
朝は父ちゃんが係りで、学校から帰ったら私が踏んどいて、夜また父ちゃんとやってました。
夕方に踏んでないと、夜に歩けないくらいになっちゃうんですね。
その時使っていたのが、「たらぐつ」という物です。
わらで編んだ巨大な履物で、縄の紐を手で引っ張りながら足踏みします。
2往復すると軽く汗をかくくらいでした。
ゴム長靴のまま足を突っ込んで使います。
縄がちょうど真ん中に取り付けられていたので、案外不安定でした。
大通りからシャベルで階段をつけて、うちの玄関に入るところも階段を作りました。
その間の雪を踏んだわけですね。
雪の中で門灯が光っているときれいだったなぁ。
上の絵ではててきとーにおうちの形を描きましたが、普通はこういうおうちはありません。
玄関を出入りする時に、屋根の雪が落ちてくると危険だからです。
雪国、いろんな工夫がありました。