たらぐつで雪踏み | 畑のおうち

畑のおうち

東京・町田で家庭菜園
イラストでつづる暮らし・地域・映画
日曜日はハンドメイドの日

またまた子供の頃のことですが、雪踏みについてご紹介します。
畑のおうち
だいたい2メートルくらい積もる町でした。

大通りはブルドーザーが除雪してくれるんだけど、うちは、大通りから引っ込んでいたので、玄関口まで雪踏みをしなきゃいけなかった。

「雪かき」じゃなくて「雪踏み」なんですね。

踏んででおしまいにするんですね。


朝は父ちゃんが係りで、学校から帰ったら私が踏んどいて、夜また父ちゃんとやってました。

夕方に踏んでないと、夜に歩けないくらいになっちゃうんですね。


その時使っていたのが、「たらぐつ」という物です。

わらで編んだ巨大な履物で、縄の紐を手で引っ張りながら足踏みします。

2往復すると軽く汗をかくくらいでした。


畑のおうち
仕組みはいたって簡単で、わらの筒に縄がついているだけ。

ゴム長靴のまま足を突っ込んで使います。

縄がちょうど真ん中に取り付けられていたので、案外不安定でした。



畑のおうち
大通りからシャベルで階段をつけて、うちの玄関に入るところも階段を作りました。

その間の雪を踏んだわけですね。

雪の中で門灯が光っているときれいだったなぁ。


上の絵ではててきとーにおうちの形を描きましたが、普通はこういうおうちはありません。

玄関を出入りする時に、屋根の雪が落ちてくると危険だからです。

雪国、いろんな工夫がありました。