最近読んだ本
『なぜ人と組織は変われないのか
― ハーバード流 自己変革の理論と実践』
ロバート・キーガン リサ・ラスコウ・レイヒー 著
池田千秋 訳
本書では、人(・組織)が変われない原因・メカニズムを
下記のように解析しており、これを”免疫システム”と
呼んでいます。
1.”改善すべき目標(=変わりたいという目標)”
2.(上記1の実現を)”阻害する行動”
3.(上記2を正当化する)”裏の目標”
4.(上記3の根源となっている)”強力な固定観念”
つまり、”異物(=変わりたいという目標)”が体内に侵入すると
”中枢(=裏の目標・強力な固定観念)”から指令が出て、
自己防衛のための”症状(=阻害する行動)”が発生する、
という考え方です。
そして、この時に”症状”を治そうとするのではなく、
”症状を引き起こす元(強力な固定観念)”にスポットを当て、
その真偽を検証することによって思考・行動を変えていく、
という手法が述べられています。
この部分は(西洋医学ではなく)東洋医学的なアプローチとも
言えるのかもしれません。
本書はビジネス書・自己啓発書のジャンルかと思いますが、
自己心理セラピー的な要素もあるのかなと感じました。
免疫メキメキ!豆豆!