最近読んだ本
『デーモン閣下 悪魔的歌唱論』 デーモン閣下著
聖飢魔Ⅱのデーモン閣下による自伝的ヴォーカル論です。
閣下の世を忍ぶ仮の姿での幼少期から学生時代の
出来事や他の構成員とのバンド内でのやりとり等、
自分にとって興味深いエピソードがたくさん書かれていました。
本書の第二章・第三章は、諸々のテーマ
(例えば”プロとは何か”という問い)に対して
閣下がコメントするという形式で進んでいきますが、
”自分は経験上、○○と考えている”という表現が
多かったのが印象に残りました。
”○○である”という断定形ではなく、
読者側に考える余地・選択の余地を残してくれている、
というふうに自分は受け取りました。
おまけとして巻末には、とあるヴォイス・トレーナーの方による
閣下の唱法分析もありました。
こちらは一般的な声の出し方にも通じる内容で、
(自分はヴォーカリストではありませんが)
とても参考になりました。
全体を通して、閣下の頭の柔らかさと謙虚さが
よくあらわれた一冊だと思いましたし、
音楽・音楽活動ノウハウとしても勉強になりました。
FIRE AFTER FIRE!豆豆!