『不動産投資で人生を変える! 最速でお金持ちになる絶対法則』感想、75点（100点満点中）

最近、地味に不動産投資の本を読んでます。資産運用の定番として「株式投資」と「不動産投資」は鉄板ですし、どちらも東京オリンピックの影響を受けて注目を集めてます。

不動産投資で人生を変える! 最速でお金持ちになる絶対法則---資産ゼロでも毎月100万円を稼.../ダイヤモンド社

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・目次

第1章 僕の人生を変えた「不動産投資」
第2章 まずは50万円を目指す! 成功を導く3つの「黄金の方程式」
第3章 成功への第一歩は「目標設定」から始める
第4章 誰も教えてくれなかった「融資」の戦略的発想法
第5章 RC?木造?……「物件選び」の最も重要なこと
第6章 ここだけは気をつけろ! 不動産投資でやりがちな失敗
第7章 夢をかなえた仲間たちのサクセスストーリー

・不動産投資って儲かるの?

本屋に行けばそれこそ山のように投資本が出版されてますが、本書はその中でもかなりの良書です。

表紙とタイトルから想像される（後半は殆どセミナーの宣伝）みたいな本ではなく、しっかりしとした投資術が紹介されています。

もし、不動産投資を考えている方がいたら、おすすめの1冊です。

が・・。

この本がもし不動産投資における王道だとすれば複雑な心境を受けました。

タイトルにもあるように、不動産投資は銀行から融資が受けられる&株のように企業は倒産しないという安全性もあるわけですが、本書で再三登場するキャッシュフローという言葉。

・収入100万円と手取り100万円は違う。

簡単に要約すれば・・

家賃から固定資産税とローン返済額を除いた額が月100万円。

という事なんですが、これがミソですよね。

決して、手取り100万円では無いという事です。

当然ですが、ここに所得税と住民税が課税されるわけですから、手取りはもっと少ないわけです。

確かに、著者のように世界を旅しながら不動産投資で儲ける事も一つの方法ですが、ボクは（夢ないじゃん・・）というのが本音でした。

たぶん、税金を引くと手取りは100万円を切るわけですが、外資系のサラリーマンとか民放キー局の社員の手取り100万円の方が夢がある。

たぶん殆どのサラリーマンはご存知だと思いますが、社員の給与は基本的に源泉徴収です。

つまり、給料から市民税や保険、年金、そして所得税を除いた分が銀行に振り込まれるわけです。

これは何に使っても全額自分のものです。

・不動産投資よりもYouTuberの方が夢がある?

お上が考えたは究極の搾取システムですが、ボクは本書を読んで（不動産の収入）よりも（サラリーマンの手取り収入）の方が魅力的だと思います。

もっと言えば、同じ月100万円ならYouTuberの方が夢がある。HIKAKIN楽しそうにゲームしてますよね・・。

・ローンは逆複利システム。

さらに言えば、本書で推奨されている木造アパートの購入ですが、ローンの部分がミソです。

金利3%は低金利だと思われますが、これが35年ローンになると話が変わるわけです。

例えば、初年度には100万円に対して金利3%がかかるわけです。

でも、翌年には103万円に対して金利3%がかかるわけです。

35年固定ならまだしも、変動金利で35年後の金利なんてアナリストでも予想できない。

結局、いかに銀行を利用してお金を引き出して、その差額を利益にするのか、という事が不動産投資なわけです。

サラリーマンの住宅ローンもそうですが、5000万円の物件でも最終的に金利込みで7000万円くらい払うんですよね。

まぁそれで（持ち家派）と（賃貸派）という永遠のテーマが語られるわけですが・・。

不動産投資は魅力的ですが、やはりある程度の覚悟は必要なようです。

不動産投資の本として現実知った本でした。

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