まず一番大事な点として、市場規模ですね。CDバブルの最盛期には日本の音楽産業は6000億円あったものが現在では半分以下に下がってます。96年と言えば、小室さんやミスチル全盛の時代でそれこそフジテレビのHEYHEYHEYが高視聴率で、松っちゃんのボケと浜ちゃんのツッコミが輝いていた時代です。ガベージニュースさんのまとめによると、以下のように業界は衰退しています。
●CD売り上げランキングで見る音楽業界。
今最も影響力のあるのは秋元康さんがプロデュースするAKBグループですが、1996年と2014年(去年)の年間ランキングを比較すると、その差は歴然です。1位 230.2万枚 名もなき詩 ⇒ Mr.Children
2位 227.1万枚 DEPARTURES ⇒ globe
3位 183.9万枚 LA・LA・LA LOVE SONG ⇒ 久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL
4位 161.3万枚 チェリー ⇒ スピッツ
5位 153.8万枚 花-Memento-Mori- ⇒ Mr.Children
6位 143.2万枚 空も飛べるはず ⇒ スピッツ
7位 138.1万枚 愛の言霊~Spiritual Message~ ⇒ サザンオールスターズ
8位 137.2万枚 I'm proud ⇒ 華原朋美
9位 137.1万枚 Don't wanna cry ⇒ 安室奈美恵
10位 136.1万枚 Chase the Chance ⇒ 安室奈美恵
対して、2014年のランキングはというと、、
1位 178.6万枚 ラブラドール・レトリバー ⇒ AKB48
2位 115.6万枚 希望的リフレイン ⇒ AKB48
3位 115.3万枚 前しか向かねえ ⇒ AKB48
4位 108.6万枚 鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの ⇒ AKB48
5位 105.8万枚 心のプラカード ⇒ AKB48
6位 60.4万枚 GUTS! ⇒ 嵐
7位 59.1万枚 Bittersweet ⇒ 嵐
8位 57.8万枚 何度目の青空か? ⇒ 乃木坂46
9位 57.3万枚 THE REVOLUTION ⇒ EXILE TRIBE
殆どアイドル系が占めていて、100万枚を越えているのはAKB48だけです。これは少し前の話になると、年間で100万枚越えが1枚も出ない年もありました。
●CDはファンが買うコレクターアイテム?
あと面白い話として、最近はシングルチャートの上位に「ラブライブ」といったアニメ系の曲が目立ちますが、あれも爆発的に普及しているわけではないという話があります。例えば、アニメ系の曲の売り上げ枚数は、、
Best Live!collection 13万枚
Best Live! Collection II 12万枚
Angelic Angel 12万枚
SUNNY DAY SONG 11万枚
あくまでファンが買ったのか大半だと考えると、殆どの一般の方は買ってない計算になります。もはやCDを買うのはファンだけという事になります。かといって配信が爆発的に伸びているわけでもないのです。これは後の連載でも書きますが、定額配信が世界的に普及する背景は妥協です。つまり、CDが売れないから妥協して配信に流れているわけです。これは小室哲哉さんが言ってましたが、CDは雇用を生んだ。これは凄く重い言葉です。
次回の連載2回目「印税の仕組みについて知ろう。」16日の夜9時頃更新予定です。
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連載1回 音楽業界ってヤバいの?
(以下、予定)
連載2回 印税の仕組みについて知ろう。
連載3回 小室哲哉と90年代~CDバブルの時代。
連載4回 iPodによって音楽はデータ化の時代へ。
連載5回 定額配信の元祖?ナップスターとアメリカ。
連載6回 売れない音楽とMステの名曲ランキング。
連載7回 定額配信の未来。
最終回 音楽の未来について語ろう。