人生最大の修羅場 | 美奈子の溜息

美奈子の溜息

そこにある幸せに感謝

今日も訪問有り難う

今日もきたよ~→

人生色々だね~→



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某大会社の全国にある支店の支店長

どうゆう経緯でお店に来店したのか覚えてないが妻子を北海道に残し単身赴任

週3回はお店に顔を出す常連

ちょうど、失楽園が映画にきてたあたり

風邪を引いて病院から処方された薬が入った袋を持ってまで飲みにくる

いつもは営業の顔で接待する私も、支店長だけは自然体で接する事ができる気さくな性格

お店のホステスの誰が誘ってもアフター無し

私だけは特別だったみたい

美味しい食事でもして同伴しようか?

支店長の誘い

気兼ねがない支店長なので、笑顔でOK

 

私がお客様と同伴する人は決まっている

狼にならないお客様だけ

話して楽しく、話題も尽きない頭の良い支店長

兄のように慕える存在だった

北海道の妻子の写真を持ち歩く誠実な男性

『映画館に失楽園を観に行きたいけど1人で入りづらいんだ、ママ・・・一緒に観に行かない?』

その会話を聞いてたホステスの1人が

『支店長ったら私とじゃダメなの?一緒に失楽園観にいきたいな』

『悪い、君とは行かないよ』

そんな事言わないで~とか何とか必死にすがるスタッフに

『俺はママと観に行きたいの、君は他のお客さんを誘ったらいいじゃないか』

その言葉通りに、何人にも同じセリフで

『失楽園を観に連れてって~』

何人と失楽園を観にいったのか知らないが、映画を観て食事して同伴

一緒に失楽園を観たお客様が

『映画の途中で寝てるんだぜ、何なんだよ』

同じセリフを言ってたお客様数名

決して安くない私のお店

週に3度の来店は、毎回諭吉さんが飛ぶ

 

常連になって1年程経つた頃

『ママ・・・今、テレビで話題になってるイジメ知ってる?』

『あぁ~知ってる、ニュースでやってたヤツでしょ』

『あれ・・・俺の息子なんだよ』

言葉を失った

『今の会社を辞めて責任とるんだ』

神妙な顔して静かに言った

私は言葉を選び

『北海道にいる奥様は心細いでしょうね』

『全国ニュースになってるし、北海道にいられない、俺が単身赴任してるせいで、家族を犠牲にしてしまったよ』

 

当時ニュースで大きく報道されてた事件

『今日はお別れを言いにきたんだ』

 

もう言葉にならなかった

『相手への謝罪や慰謝料、そして息子の更生を考えて、誰も知らない所に引っ越してやり直しするつもり』

『奥様も了承してるの?』

『うちのヤツは犯罪者になった息子とは一緒に暮らせないから離婚したいってさ』

『何処に引っ越すの?』

『東北の静かな田舎が良いな』

『大丈夫だって、支店長に似て頭の良い子でしょ、絶対に立派に更生できるって』

『そう願うよ、息子には俺しか頼る親がいなくなるんだしな』

そう言い残して支店長は2度と店に顔を出すことはなかった

その事件の記憶が消える頃、秋葉原通り魔事件

テレビに映し出された通り魔殺人の両親の謝罪

 

その謝罪中継を見て、あの支店長と息子を思い出した

当時、息子は高校生だったと聞いてた

親子にとって人生最大の修羅場だったろうな

 

片親でも立派に育つ子の方が圧倒的に多いのに

私のお店にもシングルマザーが何人かいた

立派に子供を育て上げてたわ

家族で飲みにくる親子

結婚招待状を私に持ってくる常連さん数組

結婚の2次会会場にも何度もなった

忘年会・新年会

思い出つまる店

私がお店を閉めてから4年も経つのよ

新築ビルの2階を気に入って開店

ここは、あーして、あそこは、こーしてって注文付けて出来たお店

20年とちょっとの経営

あれから、誰が店を初めても長続きしないらしく、次々と経営者が代わり、今ではシャッターが降りたまま

 

お水の世界は競争社会

縁があってお店にやってくるお客様

選ぶのは私じゃなくお客様

 

一見さんお断りの私のお店

お店を経営してて辛かった思い出もあるけど

私のライフスタイルは華やかなようで、実はシンプル

人との出会いは不思議なものよ

お店で撮った沢山の思い出写真

 

その数多い写真の中に後に修羅場三角関係になった2人のホステスと1人の男、何気なく撮った写真だったけど、まさかあんな修羅場になるなんて

この話は次回!!


生き方は様々よね

私に応援してくれる人に感謝です


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