私は母に対し、ずーーっと根にもっていることがある。




20年前


起き上がることすらできない倦怠感や身体の痛みに仕事を休みがちになり



これは何かがおかしいと思い始めた頃。




様子を見に来た母が



みんな疲れても頑張ってるの!

あなたは我慢が足りない!

怠け癖がついただけ!

あなたは昔から演技して学校休もうとしたから信用できない!




そう怒り、無理矢理ベッドから私を引きずりだそうとした。




腕を掴まれただけで

激痛に悲鳴をあげる私に



大袈裟なんだから!


とも言った。




その後、症状は悪化の一途を辿り

様々な病院で様々な検査をして1年後



膠原病(強皮症)に線維筋痛症と慢性疲労症候群を併発していることがわかった。




それでも母は聞き慣れない病名に最初は受け入れなかったけど



車椅子生活になり、病院に付き添ってもらった時に



痛みの数値を測る機械を治験的に…

確かそんな感じだったと記憶



と検査した結果を母と聞いたのだけど




主治医から



この痛みレベルは重度に分類されます。



この病気で死ぬことはありませんが死にたくなるほど辛い病気です。



娘さん(私)は、おそらく幼少期に発症して徐々に悪化したんだと思われます。




そう説明があり



母もそこでやっと私が昔から痛みを訴えていたことが演技ではなかったと理解したようだ。




その後、合う薬がみつかり

8年の闘病生活を経て寛解して今に至る。




あれから20年。

今は母が毎日リウマチの痛みを訴えてくる。



イライラした時は



あんたに痛みは理解できないだろうけど!




と、噛みついてくる。




…母よ、忘れたのか?

痛みの辛さを私が経験していることを。




20年前、母に大袈裟だの我慢が足りないだの言われたことを密かに根にもっている私は



母が痛みを訴えても

華麗なスルーを決め込んでいる。




それに、私も痛みはいまだに残っている。



闘病中、あまりの激痛に

痛いと弱音を吐くと



母から



「痛い痛いって言って痛みが治るわけじゃないんだから!いちいち痛いって口にするな。鬱陶しい!」




そう言われて以来

(これも根にもってるw)



痛みを口にしたことはない。




あぁ、今の母に当時の言葉をそのまま返してやりたい…



そう思いながらも今日もスルーを決め込む。