おはようございます

過去問は、過去に出題された問題ですから、大事に決まってます

過去問は最後の追い込みにとっておくんだ
なんて言わずに、管理栄養士国家試験の過去問にチャレンジしてみましょう
*********************
糖質代謝に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) インスリンは、肝臓へのグルコースの取り込みを抑制する。
(2) グルコースは、ペントースリン酸回路で代謝されATPを生じる。
(3) 乳酸脱水素酵素は、乳酸からオキサロ酢酸を生成する。
(4) グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲン合成を促進する。
(5) ビタミンB1は、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素である。
*********************
正解は・・・(5) です。
×(1)インスリンは、ため込むホルモンです。
もうちょっと詳しくすると、
インスリンは、食後(特に糖質を食べた後)に膵臓のβ細胞から分泌されて、血中のグルコース(糖)を細胞へと取り込みます。
インスリンが分泌されると、身体はため込もう!ため込もう!と働きます。
したがって、インスリンは肝臓へのグルコースの取り込みを促進します。
×(2)グルコースは、解糖系→TCA回路(クエン酸回路)→電子伝達系をへて沢山のATPを産生します。
ペントースリン酸回路は、
①リボース(RNAやDNAの材料)を作る。
②NADPH(脂肪酸合成に必要)を作る。
と覚えておきましょう

×(3)乳酸脱水素酵素は、乳酸からピルビン酸が生成される段階に必要な酵素です。
×(4)グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンの分解を促進する酵素です。
もう少し詳しく解説すると、グリコーゲンの分解は、「加リン酸分解」です。
加リン酸分解と言われたら、グリコーゲン分解
と即答できるようにしておきましょう
ちなみに、「◯◯ーゼ」は「酵素」を意味しています。
ちなみにちなみに、「ホスホ」はリンを意味していますよ。
◯(5)ビタミンB1は、ピルビン酸脱水素酵素の補酵素です。
ピルビン酸脱水素酵素は、ピルビン酸からアセチルCoAになる段階で必要な酵素です。その補酵素がビタミンB1です。
言い換えると、「ビタミンB1は糖質代謝に必要」ということです。
糖質に関する、絶対におさえておくべき知識が詰まった1問でした

では、また来週~~



