おはようございます

みなさんお盆休みでしょうか?
お盆でもお仕事でしょうか?
お盆休みも、
管理栄養士国家試験過去問解説は通常通り実施致します

*********************
コレステロールに関する記述である。正しいのはどれか。
(1) コレステロールは、甲状腺ホルモンの前駆物質である。
(2) 血液中のコレステロールのうち、エステル型は30%以下である。
(3) コレステロール合成の律速酵素は、コレステロール-7α-ヒドロキシラーゼである。
(4) 小腸に分泌される胆汁酸の再吸収率は50%以下である。
(5) コレステロールは、胆汁酸合成の原材料である。
*********************
コレステロールにただただ悪いイメージ持っていませんか?
コレステロールってとても大事なんですよ

正解は・・・(5) です。
×(1)コレステロールは、ステロイドホルモンの材料です。
ちなみに、甲状腺ホルモンの材料は、チロシンやヨウ素です。
合わせて覚えておきましょう

×(2)血液中のコレステロールは、ほとんど(70%)がエステル型です。
コレステロールには、
遊離型コレステロール(コレステロール単独)と、
脂肪酸がくっついたエステル型
があります。
遊離型のコレステロールは、細胞膜にくっついていて、膜の安定化に役立っています。
エステル型のコレステロールは、
「私、健康診断でコレステロール(正確にはコレステロールエステル)が高かったの~

というやつです。
健康診断で採血した血液でコレステロールの検査してますよね。
さあ、健康診断でコレステロールが高かった方!
「私、血中のコレステロールエステルが高いんです」
とぶつぶつ言ってみましょう。
…もう忘れませんね

×(3) コレステロール合成の律速酵素は、HMG-CoA還元酵素(HMG-CoAレダクターゼ)です。
コレステロール分解(異化)の律速酵素は、コレステロール-7α-水酸化酵素(コレステロール-7α-ヒドロキシラーゼ)です。
ちなみに、コレステロールは、アセチル-CoAから作られますよ。
ちなみにちなみに、コレステロールからは、胆汁酸も作られます。
では、覚えるポイントをまとめます

アセチル-CoA
↓HMG-CoA還元酵素…コレステロール合成の律速酵素
↓
コレステロール
↓コレステロール-7α-水酸化酵素…コレステロール異化の律速酵素
↓
胆汁酸
×(4) 小腸に分泌される胆汁酸の再吸収率は、95~98%です。
つまり、ほぼ再吸収されるんです

もう少し正確には、胆汁酸は、回腸末端で95~98%再吸収されます。
ちなみに、再吸収された胆汁酸は門脈を通過して肝臓に戻ります(腸管循環)。
ちなみにちなみに、小腸は十二指腸、空腸、回腸の3つをさしますよ!
◯(5) (3)で解説した通りです

コレステロールから胆汁酸が作られるので、コレステロールは胆汁酸合成の材料になるといえますね。
コレステロールの働き、今日出てきたものは全て頭に入っていましたか?
今日出てきたものは、国家試験を受ける人なら絶対に覚えなくてはいけない部分です

何を覚えたら良いのか解らない方は、
まずはこのブログの過去問解説に目を通してみてください

いらない知識は載せていません

なので、安心して覚えて大丈夫です

では、また来週~