おはようございます

6月第1回の過去問解説です。
さっそくいってみましょう♪
じゃらん

********************
糖質の代謝に関する記述である。◯か×か?
(1) へキソキナーゼは、糖新生系の律速酵素である。
(2) 肝臓には、グルコース-6-ホスファターゼが存在する。
(3) グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコースが生成する。
*********************
ちっちっちっちっち・・・
ぶーーーーーーーー

×(1) へキソキナーゼは、解糖系の律速酵素です。
律速酵素は、反応のスピードを決める酵素です。
律速酵素は一番反応のスピードが遅いんです。
例えば、20人21脚をした時に、ものすごく遅いヤツ。そいつが律速酵素です。
そのものすごい遅い律速酵素くんをせかしてやれば、全体のスピードが速くなりますよね。
解糖系には、3つの律速酵素があって、その1つが「へキソキナーゼ」です。
グルコースから、グルコース6リン酸に変換される(つまり、解糖系の一番最初の反応)ときに必要な酵素がへキソキナーゼです。
残りの2つの律速酵素は、ホスホフルクトキナーゼとピルビン酸キナーゼです。
今日は、とりあえずへキソキナーゼをしっかり覚えておきましょう。
◯(2) 肝臓にはグルコース-6-ホスファターゼが存在します。
先週の復習です

一方で、筋肉にはグルコース-6-ホスファターゼは存在しない。
グルコース-6-ホスファターゼは、グルコース6リン酸からグルコースに変換するときに必要な酵素でしたね。
グリコーゲンを分解してグルコースを作るためには、グルコース6リン酸からグルコースに変換される必要があるんです。
だから、肝臓のグリコーゲンはグルコースを作ることができるため、血糖の維持をすることができる。
筋肉のグリコーゲンはグルコースを作ることができないから、血糖の維持はできない、ということなんです。
×(3) グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコース-1-リン酸ができます。
グリコーゲンが分解されるときに起こる反応を、加リン酸分解といいます。(加リン酸分解は、管理栄養士国家試験ではここしか出ません!)
グリコーゲンが加リン酸分解されてグルコース-1-リン酸→グルコース6リン酸→グルコース…とグルコースが産生されます
もちろん、しつこいですが、
肝臓のグリコーゲンはグルコースに変換することができて、
筋肉のグリコーゲンはグルコースには変換できませんよ。
今日はここまで

また来週
