さむーーーーーい
ですね
寒くて身体がかっちかちです。
今日の問題は、こちら!
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アシドーシス・アルカローシスとその原因に関する組み合わせである。正しいのはどれか。
(1) 呼吸性アシドーシス ー 過呼吸(過換気)
(2) 呼吸性アルカローシス ー 肺気腫
(3) 代謝性アシドーシス ー 嘔吐
(4) 代謝性アシドーシス ー 飢餓
(5) 代謝性アルカローシス ー 腎不全
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ちっちっちっちっちっち・・・・・
どかーん

正解は、 (4)です。
迷わず正解を選べましたか?
こういう問題がさっくと解けるようになっていると、いいですね

それでは、解説します。
×(1) 過呼吸(過換気)では、応急処置として、口に袋をあてる・・・というのはよく聞きますよね。
過呼吸で「はっはっはっは

」となってしまっているときは、苦しくて一生懸命酸素を吸いすぎて、二酸化炭素が不足してしまっています。だから、口に袋をあてて、自分の吐き出した二酸化炭素を吸い込ませるんです。
繰り返しですが、過呼吸では、体内の二酸化炭素が不足しています。
二酸化炭素は酸性なので、血中の二酸化炭素が不足することにより、アルカローシスです。
呼吸により引き起こされるので、呼吸性アルカローシスです。
×(2) 肺気腫は、慢性閉塞性肺疾患の1つです。「閉塞性」という名のとおり、閉塞しているから、息を吐き出すことができないんです。
したがって、二酸化炭素(酸性)が吐き出せず、呼吸性アシドーシスになります。
×(3) 嘔吐すると、胃酸が出ます。
嘔吐をすると、なんか食道がスースーする感じがしたり、口の中が酸っぱくなったりしますよね。胃酸は酸性ですから

したがって、嘔吐をすると、酸が排泄されることで、アルカローシスになります。
嘔吐に下痢…ちょっと汚い話ですが・・・補足です。
下痢をすると、アルカリ性の重炭酸イオン(HCO3-)が排泄されるので、アシドーシスになります。
◯(4) 飢餓状態では、グルコースが不足しています。グルコースが不足すると、解糖系が進行できなくなってしまうので、
解糖系→TCA回路→電子伝達系・・・とエネルギーを得ることができなくなってしまいますよね。
それではどうやってエネルギーを確保しよう?!
ということで行われるのが、脂肪酸のβ酸化です。
飢餓時には、身体のあぶら(トリグリセリド)を分解して、脂肪酸のβ酸化によりアセチル-CoAを作ります(脂肪酸のカルボキシ基側から、炭素が2こずつとれて、アセチル-CoAが作られるんでしたね)。
アセチル-CoAは、TCA回路に入るので、エネルギーを得るのに使えることがわかりますね。
じゃあ、ご飯食べなくて、身体のあぶらを分解するようにしたら痩せるじゃん!
・・・と言いたいところですが、脂肪酸のβ酸化では、アセチル-CoAを作るとき、一緒に「ケトン体」ができてしまいます。
ケトン体は酸性の物質なので、飢餓状態で脂肪酸のβ酸化にからエネルギーを得る状態では、身体はアシドーシスになります。
×(5) 腎臓は、血液をろ過しておしっこをつくります。
腎臓の糸球体で血液をろ過して、必要なものは再吸収、いらないものは排泄します。
正常な腎臓なら、「リン、酸、カリウム、尿素、クレアチニン」などは糸球体でろ過された後、尿中に排泄されます。
腎臓が悪くなると、ろ過がうまくいかなくなるのはもちろん、尿中への排泄もうまくいかなくなります。
したがって、酸の排泄もうまくいかないので、血中に酸がたまってしまって、アシドーシスとなります。
腎不全になると、酸以外にも、リンやカリウム、尿素、クレアチニンなどが排泄出来ず、血中で増えてきます。
なので、腎不全の問題では、これらが上昇します。
ちなみに、
「血中の尿素は20mg/dL以上」、
「血中のクレアチニンは1.0mg/dL以上」
くらいになると、腎臓がかなり悪くなっている!と思って問題を解いてみて下さいね!