管理栄養士国家試験過去問解説15 | 管理栄養士国家試験と研究と私

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管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。


おはようございますニコニコ

あっつ~~~~い!!!
と言わない日はないくらい、毎日暑い日が続いていますね。

暑くても、管理栄養士国家試験勉強いきますよー!!

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ビタミンの栄養学的機能に関する記述である。◯か×か?

) ビタミンB1が欠乏すると、血中の乳酸が減少する
) ビオチンには、抗酸化作用がある
) ビタミンCが欠乏すると、出血傾向がみられる

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正解は・・・

(1) ×
(2) ×
(3) ◯

です。

では、解説です。
解説を見る前に、自分で解説できる所はしてみて、
確認しながら読んでみてくださいね。

×(1) ビタミンB1が欠乏すると、血中の乳酸は増加します。
ふむふむ・・・。
ビタミンB1は、ピルビン酸からアセチルCoAに変換するのに必要な酵素の補酵素となるんでしたね(=糖質をたくさん食べたら、ビタミンB1の必要量が増加するということですね)。
つまり、ビタミンB1が欠乏すると、解糖系からTCA回路とうまく進行してくれません。
そうすると、解糖系の一番最後、「ピルビン酸」がたまってきます。
そのピルビンから乳酸に変換される…ということで、
ビタミンB1が欠乏すると、血中の乳酸が増加します。

×(2) ビオチンは、水溶性ビタミンの1つです。
このビオチンが欠乏すると、皮膚があんまりよくなくなります。
通常はほとんど欠乏しませんが、卵白によって吸収が阻害されます。

抗酸化作用があるビタミンといえば、脂溶性ビタミンである、
ビタミンEを覚えておきましょうパー

◯(3) ビタミンCの欠乏症は、壊血病ですので、ビタミンCが欠乏すると、出血傾向になります。
他に、ビタミンCは、「鉄の吸収をUPさせる」、「ストレスでは必要量が増加する」ことを覚えておきましょう。
ストレスで必要量が増える理由は、ストレスに対抗する時に分泌される副腎皮質ホルモンを合成するために、ビタミンCが必要だからです。


どうでしたか?
ビタミンの過剰症や欠乏症を覚えるだけでなく、
その理由も一緒に覚えておくと、忘れにくくなりますひらめき電球

では、みなさん、暑さに負けないで1週間がんばりましょう晴れ