管理栄養士国家試験過去問解説9 | 管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

おはようございますニコニコ

「すべすべまんじゅうがに」
ってかわいい名前ですが(私はかわいいと思っている)、
実物は全然かわいくないし、毒があるんですよ!!

私には毒はありませんので、
安心してくださいむっ

さて、週の始まりの月曜日です。
今日も1問、頑張りましょう!


*********************

(1) 芳香族アミノ酸は、肝臓で代謝されない。
(2) アラニンは、非必須アミノ酸(可欠アミノ酸)である。

*********************

正解は・・・
(1) ×
(2) ◯

です。

×(1) 芳香族アミノ酸(AAA)は肝臓で代謝されるんです。
 なんで?!とか言わずに、覚えましょう(笑)
 芳香族アミノ酸は、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンなどです。

 芳香族アミノ酸ときたら、分岐鎖アミノ酸も併せて覚えておきたいですね。
 
分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、筋肉で代謝されます。
 分岐鎖アミノ酸は、バリン、ロイシン、イソロイシンです。



◯(2) アラニンは非必須(可欠)アミノです

 私たちの身体を作っているアミノ酸は全部で20種類
 そのうち、食べ物から摂取しなくてはいけない、必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)は9種類
  

 私たちの身体をつくっているアミノ酸は9種類!
とか言われてひっかからないようにしてくださいね。


 では、必須アミノ酸は9つ。
 いろいろな覚え方がありますが、私の覚え方を紹介しま
 
 「とろ~りバス不明、ひぃ~~~!」です。
 
 トリプトファン
 ロイシン
 リジン
 バリン
 スレオニン
 フェニルアラニン
 メチオニン
 イソロイシン
 ヒスチジン

 9つもあって大変ですが、こういう基本は絶対に忘れないように、
 ちょこちょこ期間をあけて確認してみましょう。


●今日のポイント●
 芳香族アミノ酸肝臓で代謝される
 分岐鎖アミノ酸は筋肉で代謝される
 
 私たちの身体を作っているアミノ酸は20種類
 そのうち必須アミノ酸は9種類

 これだけはしっかり覚えておきましょう。


 それはもう大丈夫音譜
 という方は、少し応用してみましょう。

 芳香族アミノ酸は肝臓で代謝されますよね。
 ということは、肝臓が悪くなると、芳香族アミノ酸が代謝されにくくなります。
 そうすると、血液中の芳香族アミノ酸が増えてしまい
フィッシャー比が低下します。

 
 フィッシャー比は、
 「分岐鎖アミノ酸(BCAA)
/芳香族アミノ酸(AAA)」
で算出します。

 肝臓が悪くなると、芳香族アミノ酸が増えるので、フィッシャー比が低下する。
 これがまずいことなんです。
 肝硬変では、フィッシャー比が低下しないように、
 分岐鎖アミノ酸を投与する

 こんなのも問題で出ますので
 ふ~~~ん得意げと思っておいてください。


 今はま全部完璧に覚えられなくてもあせらないでくださ
 「へぇ~!そうなんだ!」を繰り返すうちに、少しずつ記憶が定着します。
 せっかく時間を作って勉強するんですから、
 勉強している自分をほめながら、楽しく勉強していけたらいいですね。