
ちょっと前まで家の近くにカエル

よく鳴いていたんですが、最近鳴き声が聞こえません。
旅にでも行ってしまったのか…?!
カエルがいなくなってちょっと寂しい今日このごろです。
蒸し暑い日が続きますが、
今週も1問頑張って解いてみましょう。
2週連続、糖質に関する問題です。
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(1) 糖質の多い食事は、脂肪組織におけるトリアシルグリセロールの合成を促進する。
(2) 飢餓時には、筋肉のグリコーゲンはグルコースに分解され血液中に放出される。
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正解は・・・
(1) ◯
(2) ×
です。
ふむふむ。
先週の、「インスリンはため込むホルモン」を使うことができましたか?
それでは、解説です。
◯(1) 糖質(ごはん)を食べたら、太りますよね?
ごはんだけ食べていたって、太ります。
当然、糖質の多い食事はトリアシルグリセロールの合成を促進します。
「インスリンはため込むホルモン」で考えても良いですね。
糖質を食べた後には、
インスリンが膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されます。
インスリンは、ため込むホルモンなので、
糖質を食べたら、トリアシルグリセロールの合成も高まります。
×(2) 飢餓時にグリコーゲンが分解される!まる!!!よっしゃ

と言いたいところですが、ひっかかってはいけません。
この問題で聞かれていることは2つ。
①飢餓時には、身体は何をエネルギー源とするのか?
②筋肉のグリコーゲンは血糖の維持ができますか?
この2つが理解できていますか?という問題です。
飢餓時には、肝臓や筋肉に貯蔵されているグリコーゲンを使います。
もちろん、飢餓時には、脂肪も使いますが、ここはまた今度。
飢餓時には、肝臓や筋肉のグリコーゲンを使うわけですが、
肝臓と筋肉のグリコーゲンは、用途が違います。
肝臓のグリコーゲンは、血糖の維持に使われます。
筋肉のグリコーゲンは、血糖の維持には使われません。
それはなぜか?
肝臓には「グルコース6ホスファターゼ」があって、
筋肉には「グリコース6ホスファターゼ」がないから。
グリコーゲンが分解されて、グルコースになるためには、
グルコース6リン酸からグルコースに変換する酵素がないといけないんです。
その酵素が、「グルコース6ホスファターゼ」です。
このグルコース6ホスファターゼが肝臓にはあるから、
肝臓のグリコーゲンは、
血糖を維持できる(グルコースを作ることができる)。
というわけで、この問題は、
「筋肉」を「肝臓」に置き換えれば、正解です。
2問ともとっても大事な所です。
毎年国家試験で出題されます。
こういう基礎的な問題を確実に得点していくことが、
合格への近道です

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