大学における研究の意義 | 管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験と研究と私

管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

一般企業での研究と大学での研究。

一体何が違うのでしょうか?


ちょっと乱暴に言ってしまえば、

一般企業の研究は、経済的な利益につながる必要がある。

大学の研究は、公共の利益につながる必要がある。


だと思います。


もちろん、一般企業の研究も公共の利益につながるのですが、経済的な利益がないと、どうにもこうにも続けるのが難しいですよね。


例えば大学の研究で「DNAが二重らせん構造だ!ってことを明らかにしました!」っていうのはすごいのですが、残念ながら経済的な利益にはすぐには結びつかなそうな気がします。


でも「食品中から新たな成分を見つけました。この成分を今までの3倍くらい食べるようにすれば、糖尿病になるリスクが半分になります!」というのであれば、その食品が沢山売れるでしょうし、企業も潤います。



大学での研究は、直接的に経済的な利益がなかったとしても、公共の利益につながるのであれば、続けることができます。


例えば、「腎臓病の人はたんぱく質の摂取を控えましょう」という研究をしたとします。これって、どっかの企業がすぐにもうかるってことはなさそうです。でも必要な研究ですよね。


大学での研究と企業での研究。

ちょっとだけ質が異なるような気がします。

でも、両方の研究があってこそ、生活が潤うのかな~って思う訳ですかお