おはようございます
今週は関東でもすごい雪が降りましたね!
雪の上で「どてっ」っと転んで、覚えていたこと忘れちゃった…
なんてならないように、
みなさん気を付けて出かけてくださいね
今日も1問、しっかり勉強しましょう。
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胃全摘出後の巨赤芽球性貧血に関する記述である。正しいものはどれか。2つ選べ。
a キャッスル内因子の欠乏が原因である。
b 神経症状がみられる。
c 葉酸の静脈内投与で治療する。
d 術後5年以上経過すれば治癒する。
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正解は…a, bです。
胃、全摘出後にどうして巨赤芽球性貧血になるのか?
巨赤芽球性貧血になるとどうなるのか?
しっかり理解しておきましょう。
〇a キャッスル内因子は胃から分泌されます。ビタミンB12は、胃から分泌されるキャッスル内因子がないと吸収できません。胃の全摘出手術をしたら、当然キャッスル内因子がでなくなるので、ビタミンB12が欠乏します。ビタミンB12の欠乏症が、巨赤芽球性貧血です。ちなみに、葉酸欠乏でも巨赤芽球性貧血です。
〇b ビタミンB12欠乏によって起こる巨赤芽球性貧血は、悪性貧血ともいわれ、神経症状を伴うことが特徴です。
ちなみに、葉酸欠乏によっておこる巨赤芽球性貧血は、神経症状を伴わないので、しっかり覚えておきましょう。
×c 胃全摘出後の巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12の欠乏によって起こるので、ビタミンB12を補う治療を行います。ビタミンB12を口から食べても胃がないので吸収できませんよね。したがって、ビタミンB12を注射します。
×d 胃をとってしまって、胃から分泌されるキャッスル内因子が分泌されないために巨赤芽球性貧血になっているのに、術後5年で治るわけがないですよね。胃は生えてこないですもん。
ちなみに、ビタミンB12は肝臓に蓄えがあるので、すぐに巨赤芽球性貧血にならないんです(術後5年程度で発症する)。
ちなみに、胃をとってしまうと、巨赤芽球性貧血だけでなく、
鉄欠乏性貧血のリスクもあります。
鉄は、胃酸によって吸収しやすくされているので、胃をとると、鉄の吸収率が低下して、鉄欠乏性貧血になるんです。
胃摘出後のビタミンB12の欠乏による巨赤芽球性貧血は、「3~5年後」と年単位で発症するのに対し、
鉄欠乏性貧血は、「半年くらい」と術後すぐに発症する
ということも合わせて覚えておくとGoodです。
1問だけでこれだけ勉強できるんです。
少しずつ勉強が進んでくると、問題を解いたら、こういう風に知識が広がってきて楽しくなりますよ
試験勉強は楽しんだ方がぐっと点数が伸びると思います
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