低炭水化物ダイエット | 管理栄養士国家試験と研究と私

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管理栄養士国家試験の合格に向けて、過去問解説をしたりします。研究や学会、食品や栄養のお話もします。

低炭水化物ダイエット流行ってますね。

ん?もう流行ってないのかな?


低炭水化物ダイエットは、糖質をとらないからインスリンの分泌が少ない。

インスリンの分泌が少ないから、食べたものが身体に蓄えられにくい。

したがって・・・太りにくい。


インスリンは食べた糖質に反応して膵臓から分泌されます。

そして、摂取した栄養素を身体にためこむ働きをします。


というのが原理だと思います。


でも・・・そんなに良いことばっかりではないんじゃないかな・・・なんて思います。


だって、そうすると私たちが動くためのエネルギーは脂質とたんぱく質から作られるわけですよね。


脂質からばっかりエネルギーが作られると、ケトン体というカスが出来て、身体が酸性になります。


たんぱく質からばっかりエネルギーが作られると、アンモニアが出来ます。するとアンモニアを解毒しなくてはならず、腎臓や肝臓に少なからず負担がかかります。


日本人は、たんぱく質:脂質:糖質を2:2:6で摂取するのがイチバン健康にいいんだ!


ってことは充分な科学的根拠をもって解っているのですから、これをわざわざ大幅に変えてしまうのは・・・どんなもんなんでしょうね。


なんて思います。


もちろん、上記の2:2:6を、例えば3:2:5にする。

みたいな感じはあっても良いのかな・・・とは思いますし。


ダイエットしたいなら、2:2:6で、適正なカロリー摂取を目指せばいいんじゃないかと思うのですが・・・