おはようございます。

 

 

 

今日は東大寺学園中の問題です。

 

 

東大寺は高校入試をしないと今年の募集要項で発表されました。

完全中高一貫校になります。

 
 

今日の先生ノートです。


 
 
今年の東大寺の算数はバランスよくできた問題でした。
傾向が変わったというよりは
誰もができるような赤面問題を出さずに、
しっかりできる子を対象とした入試になっています。
 
普通の学力で運が良ければ!みたいなことはなく
実力通りに結果が出るようになったのではないでしょうか。
 
計算問題は1問も出ません。
 
その代わり大問でしっかり聞かれるようになって、
一問一問が楽しくなりました。
 
このわくわく100題が5,6問あると思ってもらってよいですよ。
 
だからこういう問題を悩みながらも
考え抜くことが東大寺合格への近道です。
 
過去問も大事ですが、東大寺に限っていえば、
こういうわくわく100問などをするのが一番の近道だと言えます。
 
ただ、このレベルをずっと続けることができればどの中学校の問題も戦えると思いますが。
 
さて、今回の問題も面白い問題でした。
こういう条件設定を考えつくのがすごいなと感心してしまうのです。
 
この問題を読んで意味が理解できる生徒はかなり算数の力があると言えるでしょう。
 
よくうちの子、国語ができないので文章題ができないんです。
という意見がありますが、僕が思うにまったく別の能力です。
 
国語は問題文を「正しく」読む能力
算数は問題文を「帰着」させて読む能力
 
です。全く違います。
 
なのに、文章題ができないからとたくさん国語を勉強しているのをみると
違うのになぁと思ってしまいます。
 
この東大寺の問題文を読んで、国語の力が必要だとまだ言えるでしょうか。
一度考えてみるとよいかもしれません。
 
国語の力がなくていいと言っているわけではありません。
国語の力があればそれはそれで武器になりますが、
算数の文章題ができない=国語力がない
というのではなく
 
単純に算数の文章題の読み方ができてないということなのです。
続きはまた今度。
 
明日は東海中の問題です。