流産はお産です。

“流産したことが

あって…”

話の流れや

話題によっては

”流産した事実“を

聞くことはあるかもしれません。

でも

”どんな流産という

お産だったか“を

人に話す方や聞く方は

ほとんどいないと思います。

まして尋ねる方なんて

ほぼ皆無でしょうね。

当事者も

伝えられる側も

”語っていい話“だと

思っていないことも

多いんじゃないでしょうか。

大事なことなので

もう一度書きますね。

流産はお産です。

お腹の中に

確かに命が宿り育まれ

その短い一生を駆け抜けて

外の世界に

声をあげずに

産まれてきたんです。

その一つ一つの

流れ星のような命には

宿るまでのストーリーがあります。

宿ったことが分かってからの

感情の動きがあります。

描いた未来があります。

葛藤した日々があります。

私はそんな

それぞれの

流産という

お産の話が聞きたい。

あなたがどれだけ

色んな想いを抱えて

その小さな命とお別れをしたのか

出来事じゃなくて

あなたの気持ちが聞きたいんです。

そこには

綺麗なものは

ほとんどないかもしれません。

そんな自分が嫌で

無理に綺麗にまとめようとしたり

逆に気持ちを無理やり

遠ざけてしまっているかも

しれません。

そういう話が

私は聞きたい。

だって誰がなんと言おうと

あなたの身体に人生にとって

かけがえのない

妊娠で命だったはずだから。

生きているお子さんの

産まれた時の話を語るように

生きられなかったお子さんの

産まれた時の話を語ることが

当たり前になる日を願って

私はいつも

両腕広げてここにいます。