グリーフについて
学びを深める中で
は、と気づいたことがある。
それは
“障害児育児の日々は
グリーフの連続”
ということ。
これは私の中では
かなり衝撃的な気づきだった。
グリーフ(喪失)の定義は
”大切な方(物)を
失った時の
心身の反応“
私の息子は
生きて確かに成長しているけれど
彼がお腹の中にいた時
障害が分かるまでの間
”思い描いていた
普通の子育て“
をすることは
叶わなかった。
そしてこれからも
叶うことはないだろう。
息子は来月12歳になるが
周りの12歳を見渡せば
胸がチクっとしてしまうような
ことばかり。
彼が小さな時にも
散々感じたが
年齢が上がった今感じる
この喪失感は
昔のものとはまた違う。
息子が産まれてきてくれたこと
今日も生きていること
たくさんの笑顔をくれること
深い学びを気づきをくれること
そして
息子が息子であることに
心から感謝しているし
彼がいわゆる健常で産まれていたら
今の私は絶対に存在しない。
だけど
だけど…
それでも思ってしまう。
”もし障害がなければ…“
いつも言うけれど
息子を育てる日々は
綺麗ごとじゃない。
叶わなかったこと
諦めたことは
数えきれないほどある。
大事な我が子に
変わりはないけれど
私たち親は
終わらないグリーフを抱えて
日々子育てしている。
そしてそれを
あえて言うのは
同情してほしいとか
あわれんでほしいとか
そう言うことじゃなくて
ただ
そういう気持ちを抱いているんだ
ってことを
知ってほしいから。
そして
私と同じ親御さんたちに
“私たちは日々
グリーフの渦中にいるんだよ。
そう感じることだって
立派なグリーフのプロセスだから
自分を責めなくていいよ”
と伝えたいから。