『ところで、これってどんなゲームだっけ…』
『ここは…』
『よく来たなゴミ虫!』
『ゴミ虫…?』
『ゴミ虫でなければ父親と母親のナニから生まれたクソ虫だ!』
『いいかクソ虫!この世界には異形のモンスター、狂った機械、殺人も好むプレイヤーが跋扈している。今から私がこの劣悪な環境で生きていく術をお前に叩きこんでやる!』
『あ…あの…』
『返事はイエスマムだ!』
『イ…イエスマム!』
『クソ虫。お前は何のためにここに来た?』
『かわいい女の子になるため…』
『生き残るためだ!そのために必要なものはこれだ!』
『クソ虫。これが何だか言ってみろ』
『じゅ…銃です…』
『クソ虫のくせに少しは知能があるようだな。銃は大きく分けて2種類!光学銃と実弾銃だ』
『光学銃は小型軽量、射程が長く命中精度が高い』
『エネルギーパックの交換も容易だ。だが対人戦闘では対光弾防御フィールドで威力がそがれる』
『対して実弾銃は…』
『文字通り質量のある弾丸を放つ。威力が強く防御フィールドでは防げない。しかし風などの影響を受けやすく弾倉が重くかさばる』
『セオリーとして対モンスター戦に光学銃、対人戦に実弾銃だ!わかったか?』
『えと…』
『返事は!』
『イエスマム!』
『それでは銃の基本的な扱いを教える』
『な…何を!?』
『バレットラインだ敵が引き金に手をかけた瞬間に発生、このライン上に弾が飛んでくる。バレットラインを見たら即座に回避するか反撃しろ』
キリトなら回避しないで斬る!!
『脇を閉めて銃を固定させ引き金に指をかけろ』
『これがバレットサークル、弾道予測面だ。クソ虫が引き金を引けばその円の中に弾がランダムで命中する。撃ってみろ!』
レンの放った弾は的を大きく外した…
『素晴らしい!お前はクソ虫の中でも最低のクソ虫になった。断言してやる。お前は外の世界に出たら5秒で死ぬ!』
最低のクソ虫にランクダウン…
『死にたくなければ撃て!撃って撃って撃ちまくれ!』
『撃つことでしかお前は生き残れない!忘れるな!』
『サークルは脈動によって大きさが変化する。心を落ち着かせて撃て』
『最高だクソ虫!お前は二度と狙撃銃を手にするな!』
才能ないみたいだね~
今度は小型銃か…なかなかいいじゃん♪
『中々のスナップショットだ。お前にはサブマシンガンが向いている』
『クソ虫にも取り柄があったようだな』
クソ虫からは昇格ないんだ…
『次はナイフの扱いについてだ!』
『イエスマム!』
(このゲーム…なんかすごすぎなんですけど!)
《私はガンゲイル・オンラインを続けることにしました》
《かわいいレンとなって町を歩くのもいいけど折角ゲームを始めたんだし思い切ってモンスターを狩りに行ってみました》
《撃たれると光の粒子になって消えるので罪悪感もそんなになくレベルの低いモンスターを倒して》
《レベルの高いモンスターからは逃げて》
《たまにやられて》
殺られたんかい!!
《倒せないモンスターがいたら攻略サイトで倒し方を学んで》
《ゆっくりとだけど確実に経験値は上がって行って》
《でも…》
『おしゃれしたいな~。折角かわいいんだし…』
『思った通りかわいいのが一つもない…』
『なんか思ってたのと違うけど…でもピンクはピンク!』
『これで完璧』
「小さくてかわいいじゃん。あれ女の子か?」
「男の子だろ」
『よし!頑張ってレベル上げだ!』
③につづく♪