社会不安が深刻になった時代、

「南無阿弥陀仏」を唱えるだけで、悪人さえも極楽往生できる。

そんな宗教が流行りだした。ということ。

 

今の時代も、子育ても、背景や内容が違っても、

みんな、求めることは 同じなんだな。って。

 

『それでも、大丈夫』『それでも、絶対に 大丈夫。』

この言葉だけなんだ、きっと。そう思った。

 

武士が権力を握った時代、切り捨て御免などで、人を沢山切り殺した。

戦という戦いの中で、仕方なく、人を沢山殺した。

悪事を働けば、天国へは行けない。

苦しい死後が待っている。もしくは、このまま不幸になるかもしれない。

そんな 罪悪感からくる不安のような者が、頭に渦巻いていたかもしれない。

 

そんな人にね、『大丈夫。それでも大丈夫。絶対に 大丈夫。』

その言葉が必要だったはず。

 

でも無条件で「大丈夫ですよ」と言われても、人は信じ切ることができなくて、

不安が拭い去れない。

だからね、「南無阿弥陀仏」と唱えなさい。

「何妙法蓮華経」と唱えなさい。『それだけで大丈夫だから。』

と。

 

子育ても 一緒。

こんなことで怒ってしまった。

八つ当たりのような怒り方をしてしまった。

こんな育て方じゃ、この子たちは うまく成長出来ないかもしれない。

この子達の本来持っている才能を、抑えつけて、潰してしまってしまっているかもしれない。

 

そんな色んな不安もね、

結局、『大丈夫。絶対に大丈夫よ。』

という言葉。

それが、他人から言われる、上辺だけの言葉ではなくて、

本当に信用できる言葉なら??

どんなに 救われる??

毎日毎秒起こる 怒り、憤り、不安。

そんな 積み重ねの子育て。決して上手でない子育て。

『絶対に 大丈夫。この達は、絶対に 大丈夫。』

そう心から思えたら。心から信じたら、

心に圧し掛かった、不安という重圧が、

50%くらい 軽くなる。

 

本当はさ、「南無阿弥陀仏」と唱えなくても、

「何妙法蓮華経」と唱えなくても、

人は,みんな大丈夫なんだろうけどね。

 

 

 
 
 
 
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